【コラム】日本の音楽が、ブラジルに出会った…

2018年 08月 1日

米田真希子

今週の金曜日、8月3日、日本の音楽を巨匠プロベータと共に紹介させていただくコンサートを行います。場所はサンパウロ州立図書館(Biblioteca Mário de Andrade)。入場は無料です。

日本の芸術は、真面目、そして丁寧だと、日本に住んでいた時以上に感じます。

ブラジルで音楽活動を始めて8年目。

ブラジル音楽に魅せられて渡伯し、仕事も私自身の作品もブラジル音楽ですが、本来、音楽にジャンルなんて重要ではないのではないか…と思う日々です。

今回、こちらの会場から日本の音楽を紹介して欲しいと依頼を頂き、私が尊敬する坂本龍一さん、久石譲さん、武満徹さん、できればポップス、唱歌などまで、様々なジャンルの日本音楽に、ブラジルらしいアレンジ、音を加えて、新しい日本の音楽の世界を構築できたらと考えています。私たちのオリジナルも紹介します。

共演者として、ブラジルで最も尊敬するミュージシャンの一人であるプロベータを呼びました。彼の音の繊細さとグルーブ、ハーモニー。流石です。

お忙しいとは存じますが、皆様のお越しをお待ちしております。

8月3日 19時(無料)サンパウロ州立図書館

ナイロー・プロベータ;クラリネット、編曲
米田真希子;ピアノ、編曲

Biblioteca Mário de Andrade apresenta Novo projeto

Clarinetista Nailor Proveta (Brasil) e pianista Makiko Yoneda(Japão) vamos apresentar novo projeto – Música Japonesa com alma Brasileira –

Qual tipo da música japonesa você conhece ?
Viagem da Chihiro ? Ryuichi Sakamoto ? Música folclórica ? Toru Takemitsu ?

Todas estão preparadas com novo arranjo e alma brasileira.

Grátis .
03/08 as 19h na Biblioteca Mário de Andrade .

Nailor Proveta ; clarinet e arranjo
Makiko ; piano e arranjo

Esperamos vocês!! Obrigada !

(文・写真提供/米田真希子)

著者紹介

米田真希子 Makiko Yoneda

米田真希子 Makiko Yoneda
4歳よりピアノを始め、数々のクラシック大会で入賞。

一時音楽とは離れ、国際公務員になるべく、筑波大学、名古屋大学院で国際関係を學び、インドを中心にアジア各国を単身で訪れる。某外資系企業にて働くと同時にサンバダンサーとして活躍。 退社後、単身ニューヨーク、キューバ、ブラジルへと渡る。

キューバでは国立舞踊団に入団、コンテンポラーニャダンス及びパーカッションを學ぶ。サンパウロではサンバ学校に参加。その実力を認められソロダンサーとして抜擢され、各テレビメディアに出演、カーニバル出場。 その後日本へ一時帰国するが、アルセウ・バレンサとの出会いを機にレシフェに1年半滞在し、ブラジル音楽を独学で學ぶ。

2006年日本帰国。横浜モーションブルーでの定期的なライブ活動、NHKなどの各種イベント、都内一流ホテルでの演奏、プロデューサーとして活躍。

2011年。更なる音楽的向上を目指し単身渡伯。現在までに参加したプロジェクトは50以上。2015年ブラジルで行われた歴史あるショーロのコンクールでは全国5位(ピアニストではトップ)に入賞。ピアニストとして参加しているQuinteto do Zéの初アルバム「Sem Massagem」は2016年ブラジルで発売されたインストアルバムベスト10に選ばれ、サンパウロ政府の後援を受けリリース、ツアーも遂行。

2017年初のリーダーアルバム「Brasileirismφ」を発表。完成直前に詐欺にあうハプニングもあったがクラウドファンディング立ち上げ、成功。音楽評論家カルロス・カラードが選ぶ「2017年ベストCD50選」の1枚に選ばれる等、現地からも評価を得る。

音楽的活動が注目されるミュージシャンを集めたプロジェクトGIG NOVAの一人に抜擢。サンパウロ商工会議所での演奏も大成功に終了。

2018年4月にはブラジルでの登竜門とも言われる「セスキ インスツルメント」にて念願のCD発売記念ライブを実現。オリジナル性溢れる彼女の音楽世界の構築が期待されている。
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