ブラジルのクラフトビール生産者、3年で約2倍の増加。雇用も創出

2018年 07月 30日

ブラジル クラフトビール

2017年までの経済危機の影響もあってか、ブラジル国内のビールの消費量はこの3年で下落している。それにも関わらず、ビールの生産者やブランド数は増えつづけているという。現地メディア「G1」が伝えている。

増加しているのは、クラフトビールの生産者とブランドだ。世界的なクラフトビール・ブームを背景にブラジルでもクラフトビールの需要は高まっている。

公式に届けられたビール酒造の数は、2014年が356軒だったのに対し、2017年には679軒だった。2017年の1年だけでも186軒が新たに増えたという。農牧供給省(MAPA)によると、届が出されたビールと生ビールの数は2017年の時点で8903種類だった。単純計算では1軒の酒造が13のラベルの発売している計算となる。

クラフトビール酒造の多くは国の南部と南東部に集中しており、国全体の80%を占めている。酒造自体は全国にあるが、アマゾナス州とアクリ州のみ、届けが出されていないという。

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(写真・文/麻生雅人)
写真上はブラジル南部のパラナ州クリチーバ市。複数のクラフトビールの生ビールが飲めるバー