2018年、ブラジルの最新クラフトビール事情
2018年 03月 18日グローボ系ニュースサイト「G1」が3月上旬、全国ビール製造業者組合が発表したデータと共にブラジルのクラフトビール市場の動向について報じた。
同組合が2012年に発表した調査によるとブラジルのクラフトビールは国内のアルコール飲料市場の8%を占めていたが、2014年の調査で11%に上昇した。2020年までに20%に達すると予想されている。
組合によると、ブラジル国内のクラフトビール製造業者は約300社で、その大部分南部、南東部に集中しているとのことだ。
パラナ小規模ビール生産者協会のマーケティングディレクター、アヌアール・タラバイさんによると、パラナ州内での小規模クラフトビール製造業者の存在感は非常に高いという。
「州内ではこの分野の商品市場はどんどん広がっています。昨年の第2四半期、州都のクリチーバ市と周辺地域だけで35以上のバール、酒屋等関連事業者が設立されています。既存の飲食店・店舗での人気は言うまでもありません。最近はパン屋さんでも取り扱うところが増えています」(アヌアール・タラバイさん)
同協会は、小規模生産者数は2020年までに2倍に達すると予想している。
「実際、この分野に投資している人も増えています。新しい産業に一枚噛みたいとか、専門化を目指すなど、動機はいろいろです」(アヌアールさん)
協会の支援団体でもあるブラジル中小零細企業支援サービス公社(SEBRAE)とパラナ州グアイラカー大学が2017年9月-12月に行ったクラフトビール業者調査によると、高評価の製造業者65社がパラナ州に集中していたという。
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(文/原田 侑、写真/Reprodução/RPC)
パラナ州では2016年6月に第一回パラナ産セルヴェージャ・アルテザナウ(クラフトビール)フェスティバルが開催された