クラフトビールの祭典、リオで開催

2014年 11月 24日

リオ クラフトビールフェス

ビール好きにはたまらない週末…。リオデジャネイロのビールファンは、50以上のメーカーの何百種類もの銘柄のビールを味わった。

11月19日から4日間、世界有数のビールの祭典『Mondial de la Biere』がリオデジャネイロで行われた。11月23日、TVグローボ「グローボニュース」が伝えた。

イベントの中で行われた、ブラジルの銘柄を対象とした専門家投票『MBEER Contest Brazil』でチャンピオン(プラチナ賞)に輝いたのは「トレス・カリオカス(3人のリオっ子)」。ラベルは3人の髭のカリオカが並んだデザインで、デザイン通り、リオの若者が3人で立ち上げた銘柄だ。このビール、消費期限はたった15日だという。

現在、ブラジルではトレス・カリオカスのような零細ビールメーカーが劇的に増えてきている。2012年に登録されていたのは200社だったが、2年後の2014年では350社に上っているという。

リオではまだ今のところ、このような特別な銘柄を飲める場所は特定のバールやパブに限られている。イベントの主催者はこのイベントを機にたくさんの銘柄が世に知られ、各銘柄の消費場面、場所や季節などの多様化が進むことを願っているという。

この週末に2万5千人がこのビールの祭典を訪れ、それぞれが入場料だけで55レアル(約2,600円)支払っている。中で飲むビールは1杯5-18レアル(約240円-860円)だったが終日大混雑で品切れが続出した。ちなみにトレス・カリオカスは8レアル(約380円)で提供された。

ビール・ソムリエはトレス・カリオカスのビールを評してこう言う。

「このビールの素晴らしいところは、口当たり。アルコール度数が4.8でさらっと飲めるから、次から次へと飲みたくなる。止まらなくなるから危険だね(笑)」

MBEERコンテストブラジルに入賞したセルヴェージャ・アルテザナウ(クラフトビール)は以下。
(ブランド(例:キリン)「商品名(例:「一番搾り」)」/産地)

<プラチナ賞>

3cariocas(トレス・カリオカス)「セッション・イパ・ネマ」/リオデジャネイロ州リオデジャネイロ市
Bodebrown(ボジブラウン)「モンチフォルチ・ライ・イパ・ドラフト」/パラナ州クリチバ市

<金賞>

Baden Baden(バーデン・バーデン)「ヴァイス」/サンパウロ州イタイー市
Eisenbahn(アイゼンバーン)「ルスチ」/サンタカタリーナ州ブルメナウ市
Wäls(ヴァウス)セルヴェージャ・エスペシアイス「ドゥーベウ」/ミナスジェライス州ベロオリゾンチ市
Mistura Clássica(ミストゥーラ・クラシカ)「ヴェルチージェン」/リオデジャネイロ州ヴォウタ・へドンダ市
Dama Bier(ダマ・ビール)「(2014年産品)」/サンパウロ州ピラシカーバ市
Tupiniquim(トゥピニキーン)「グランジ・エンコントロ」/リオグランヂドスウ州ポルトアレグリ市
Baden Baden(バーデン・バーデン)「ショコラッチ」/サンパウロ州イタイー市
Mistura Clássica(ミストゥーラ・クラシカ)「ビートゥス」/リオデジャネイロ州ヴォウタ・へドンダ市
Penedon(ぺネドン)/リオデジャネイロ州ペネード市
Bastards Brewery(バスターズ・ブリュワリー)「ピナ・ア・ヴィヴァ」/パラナ州クリチバ市
Bodebrown(ボジブラウン)「ホップトベルフェスチ」/パラナ州クリチバ市
Invicta(インヴィクタ)「インペリアウ・スタウト」/サンパウロ州ヒベイラォン・プレット市
Tupiniquim(トゥピニキーン)「セイゾン・ジ・カジュー」/リオグランヂドスウ州ポルトアレグリ市
Weird Barrel(ワイヤード・バヘウ・ブリューイング)「ナウティ・グロッギ」/サンパウロ州ヒベイラォン・プレット市

(文/原田 侑、写真/Reprodução/「Globo News」/TV Globo)
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