格闘技ファンを沸かせた平成最後の「RIZIN」
2019年 01月 3日2018年12月31日(月)、さいたまスーパーアリーナにて格闘技の祭典「RIZIN.14」が開催された。
フロイド・メイウェザー選手と那須川天心選手のスペシャルエキシビションマッチ、2つのRIZINタイトルマッチ、大勢の人が楽しみにしていた佐々木憂流迦選手のRIZINデビュー戦、ブラジル人女性選手同士の対決…。どの試合も熱く、さいたまスーパーアリーナは気温が何度も上昇した。
第4試合では佐々木憂流迦選手がRIZINでもお馴染みの強豪マネル・ケープ選手と対戦した。
憂流迦選手は世界最高峰の団体UFCの元ランカーのトップアスリートだが、その魅力は強さだけではない。MMAファン待望のRIZINデビュー戦となったこの日の舞台でも、ファッション、戦い方、技の美しさ…全てにおいて華麗な立ち振る舞いを見せた。
バリエーション豊富な打撃とテイクダウンからのグラウンドコントロールで、マネル・ケープの野生的な動きを封じ、3-0の判定勝ちをおさめた。まさに“生粋のアーティスト”というべき憂流迦選手。次回は美しい一本勝ちを披露してくれると期待したい。
最も盛り上がったのは、やはり注目の試合、堀口恭司選手とダリオン・コールドウェル選手のRIZINバンタム級タイトルマッチだった。
さいたまスーパーアリーナにいつものように大音量でファボラスの「マイ・タイム」が流れると、堀口選手はリラックスした様子で現れ、大歓声が起こった。
しかし、試合は堀口選手にとって思うようには進まなかった。
コールドウェル選手の素早く力強いタックルからのテイクダウンで、堀口選手は試合のペースをなかなか掴めなかった。
しかし3R、コールドウェル選手のテイクダウン時に堀口選手はフロントチョークを見事にきめ、一本勝ちを果たした。この瞬間、ほとんどの観客は立ち上がり、大歓声とともに歓喜の瞬間を祝福した。
そのほか、ブラジル人ファイター同士の対戦となったギャビ・ガルシア選手ととバーバラ・ネポムセーノ選手によるRIZIN女子MMAは、1R 2分35秒でアームロックによりギャビ・ガルシア選手が一本勝ちをおさめた。
(文/Viviani Yoshimi、写真/©2015 RIZIN FF)