ブラジルの“ボテコ料理”が楽しめる「ボン・フルート」が人形町に開店
2019年 01月 9日
日本橋人形町に、ブラジルのボテコ料理やワインを楽しめる「BOTECO BOM FRUTO ボテコ ボン・フルート」がオープンした。一般営業は1月10日(木)からスタートする。
ボテコとはブラジルの庶民的な居酒屋で、お酒だけでなく、フランゴ・ア・パッサリーニョ(ブラジル風のから揚げ)やボリーニョ・ジ・アホース(ライスコロッケ)などコミーダ・ジ・ボテコと呼ばれる居酒屋料理が楽しめるのも魅力のひとつだ。
「ボテコ ボン・フルート」の看板メニューは、まさにコミーダ・ジ・ボテコ。お店を主宰する山田哲平さんは「シュハスコだけではなく、ブラジルにはまだまだおいしい料理があるので、もっと日本で知ってもらいたい」と語る。
例えば、薄切りにしたピッカーニャを卓上鉄板プレートで自分たちで焼いて食べるピッカーニャ・ナ・シャパ。サンパウロの「バール・ド・ジュアレス」やリオの「ガロッタ・ジ・イパネマ」でも名物メニューとしてもお馴染みだ。
「バール・ド・ジュアレス」ではアホース コン ブロッコリー(ブロッコリーのまぜごはん)とのペアリングが定番だが、「ボテコ ボン・フルート」では、やはりボテコでおなじみのアホース・ジ・エスピナフリ(ほうれん草あえごはん)が用意されている。
パステウ(ひき肉、チーズなどを具に入れた揚げパイ)やキビ(ひき割り小麦と牛ひき肉で作るアルブから伝わった肉団子)など、日本でもシュハスカリーアで体験することができるおなじみの定番メニューも、この店ではブラジル人の手作りなので、一味違う。パステウは生地にもこだわっている。
フェイジョン・コン・アホース、カウド・ジ・フェイジョンといった、ブラジルで日常的に親しまれているメニューも楽しめる。これもコクのある家庭の味を提供している。
ポンデケイジョ・フリットは、日本在住のブラジル人が考案したフライド・ポンデケイジョ。いわば日本発のコミーダ・ジ・ボテコだ。
ワインはプレミアムワインの銘品サルトンがずらり。カシャッサはカイピリーニャのお供ベーリョ・バヘイロに加えて、セレッタ、ボアジーニャなどのクラフトカシャッサが楽しめる。マテ茶はオーガニック栽培で知られるトリウンフォの緑茶タイプを用意している。
カウンターとテーブルを合わせて約20席と、こぢんまりとした、アットホームな雰囲気のお店だ。
内装や外装の壁面に使った、俗にアズレージョ・ジ・ボチキンとも呼ばれる2色のタイルも、ブラジルのボテコを想わせており、山田哲平さんの“ボテコ愛”が伝わる。
「BOTECO BOM FRUTO」日本橋人形町店
住所:中央区日本橋人形町2-1-7リビオ日本橋人形町105
(東京メトロ 水天宮前駅 7番出口から徒歩1分、人形町駅 A1出口から徒歩2分)
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00) 日曜・第三月曜休み
Tel:050-1108-3818
HP: www.bomfruto.com
Instagram: bomfruto2017
(写真・文/麻生雅人)