大岩オスカールの大規模個展、金沢21世紀美術館で開催

2019年 04月 16日

「シャドウキャット」2008
ブロンズ 39 × 50 × 35 cm GALLERY CAPTION蔵

石川県金沢市にある金沢21世紀博物館で、サンパウロ出身の芸術家大岩オスカール さんの最新の展覧会「光をめざす旅」が、4月27日から開催されます。

同美術館によりますと、 光あふれる鮮やかな色彩とダイナミックな空間構成によって、ときには批評やユーモアを交えながら、現代社会を生き生きと描き出してきた大岩オスカールさんは、 自らの暮らす都市や社会、環境問題をテーマに、写真や印刷物、インターネット上のイメージを自在に組み合わせることで、現実と虚構、人工物と自然、光と影のあいだで揺らめく独特の世界観を生み出しているとのことです。

今回の展示は 日本では10年ぶりとなる大規模個展で、2008年に東京都現代美術館で開催された大規模個展以後に制作された作品を中心に、油彩や大型作品など約60点が展示されるとのことです。

大岩オスカールさんは東京・青山にある駐日ブラジル大使館の正面ハザードのウォールアートを手掛けていますが、 今回の展示会場である金沢21世紀博物館でも、27メートルの壁でもウォールアートを披露しています。

幅27メートルの壁面に描かれる新作ドローイング「森」

展示開館中の4月27日(土)には美術館のレクチャーホールで、日系ブラジル人の美術研究家である都留ドゥヴォー恵美里さんや、作曲家のチャド・キャノンさんをゲストに迎えて、アーティスト・トークも開催される予定です。

入場料は一般1200円、大学生800円、小中高生400円、65歳以上1000円となっています。


大岩オスカール展覧会「光をめざす旅」は金沢21世紀美術館で4月27日(土)から8月25日(日)まで開催されます。

(文/麻生雅人、写真提供/金沢21世紀美術館)