【ONE】アレックス・シウバ、3度目の対内藤のび太戦を勝利で飾れず。内藤のび太、V.V.Mei両選手、今大会を語る

2019年 05月 22日

5月17日に開催された「 ONE Championship ENTER THE DRAGON 」で内藤のび太選手と対戦したアレックス・シウバ選手(写真提供/ ONE Championship )

2019年5月17日(金)シンガポールの格闘技団体ONE Championship のシンガポール大会「ONE Championship ENTER THE DRAGON」がシンガポール インドアスタジアムにて開催された。

今大会には4人の日本人選手、2人のブラジル人選手も参加した。

日本人のV.V Mei選手は3月のONE 日本大会に続き出場。今回は第4試合でアルゼンチンのラウラ・バリン選手と戦った。

5月17日に開催された「 ONE Championship ENTER THE DRAGON 」V.V Mei VS ラウラ・バリン(写真提供/ ONE Championship )

試合開始から打撃の攻防が続いたが、Mei選手はタックルからのテイクダウンに成功する。肩固めの体制から流れるように腕ひしぎを仕掛け、あっという間に、1R 3分46秒 腕ひしぎ十字固めによりMei選手が勝利をおさめた。

ブラジルから参戦したアレックス・シウバ選手は第7試合で日本の内藤のび太選手と戦った。両者は今回が3度目の対戦だった。

5月17日に開催された「 ONE Championship ENTER THE DRAGON 」アレックス・シウバVS 内藤のび太(写真提供/ ONE Championship )

シウバ選手も内藤選手も共に元ONE ストロー級チャンピオン。以前2回の対戦はいずれもタイトルマッチであり、戦歴は1勝1敗。両選手にとって、この試合はしっかり勝ってチャンピオンベルト奪還へ前進したい一戦だったのではと想像できる。

3度目の対決は、どちらの選手が勝つのか注目が集まったがフィニッシュして勝つのはやはり難しそうに見えた。お互い果敢に攻め続けたが、勝敗の行方は判定に持ち越された。

判定結果は3-0で内藤選手が勝利をおさめた。

Mei選手、内藤選手が試合後、個別インタビューに応じてくれた。

●内藤のび太選手

5月17日に開催された「 ONE Championship ENTER THE DRAGON 」 の内藤のび太選手 (写真提供/ ONE Championship )

――試合を振り返ってみていかがでしょうか。

「過去に2度も戦っているので、(手の内も)バレていて苦戦しました」

――同じ階級ですが、シウバ選手のほうが大きい気がしました。やりにくさはなかったですか?

「そうですね、大きいですね。2回戦っているので強いこともすでに知っています。びっくりすることはなかったので、なんとかつなぎとめられたかんじでした」

――次、試合したい選手はいますか?

「次も試合を組んでもらえたら……、またONE で戦いたいです」

5月17日に開催された「 ONE Championship ENTER THE DRAGON 」 の V.V Mei選手 (写真提供/ ONE Championship )

●V.V Mei選手

――最後の腕ひしぎは狙いにいきましたか?

「相手が打撃でアグレッシブにくるのはわかっていたので、自分が一番楽に勝てるスタイルを選んだといいますか、寝技にいって落ち着いて自分の得意な形に持っていければいいかなと思っていたので、とても落ち着いて攻めることができました」

――落ち着いているようには見えないほど、フィニッシュが素早かったですが、どんな状況だったのでしょうか。

「落ち着いているというか、技は早く決めますけれど、今までの動きを焦らずに正確に動いて極めにいくことが、寝技の攻防になったらできると思ったので、落ち着いてあまり焦らずにしっかりとフィニッシュすることができました」

――3月31日に両国国技館で試合をしてから、あまり時間がたっていませんが、試合の間隔は大丈夫でしたか?

「はい。怪我もなかったですし、実は東京の大会の前からこの大会のオファーがあったので、怪我せずに東京の大会をしっかり終えて、シンガポール大会に出れるよう、これで終わりではないですが、ここまでを一連の目標としてしっかり気持ちを切らずに繋げようと思っていたので、間隔は今までになく短かったですが大丈夫でした」

――ONE の日本大会とシンガポール大会の両方で試合をして、なにか違いは感じましたか?

「3月の日本大会は日本でのONE の初めての大会だったので、どんな大会になるのか予想がつかなかったのですが、想像していた以上に(日本にいるのに)ONE が海外のイベントと同じように運営していたのがすごく新鮮でした。そして日本の方もそれを楽しんでいるように感じたので、同じように盛り上がっていてよかったです」

(文/Viviane Yoshimi)