ミッドセンチュリー期のデザインが一堂に。「ブラジリアン ファニチャー デザイン モダニズム最後の発見」開催
2019年 07月 7日
駐日ブラジル大使館は公式インスタグラムを通じて、広く世界にその名をとどろかせていながら、日本ではまだ広く知られていないアートや家具、建築などの作家や作品を紹介する「MASTERS OF DESIGN」シリーズを運営している。
このたび、SNSで展開された「MASTERS OF DESIGN」を通じて、実際に日本への輸入が実現したブラジリアン・ファニチャーの数々が、「ブラジリアン ファニチャー デザイン モダニズム最後の発見」と題され同大使館にて展示される運びとなった。
主にミッドセンチュリー期に活躍したブラジルの建築家やデザイナー、総勢9名の貴重な作品を一堂に集めた、日本で初めての展覧会となる。
会場には、 ブラジリアでおなじみのオスカー・ニーマイヤー、1970年に大阪万国博覧会でブラジルパビリオンの設計を手掛けたパウロ・メンデス・ダ・ホッシャや、サンパウロ美術館(MASP)の設計を手掛けたリナ・ボ・バルディ、 日本ではまだ広く知られていないザニーニ・カウダスやジョルジ・ザウズピン、カルロ・ハウネル&マルチン・エイズレルなど、ブラジリアン・モダニズムを作り上げたデザイナーを中心に紹介している。
リナ・ボ・バルディの作品は、「SESC Pompeia(セスキ・ポンペイア)」の図書館のためにデザインされた椅子や、私邸のためにデザインされた椅子が展示されている。
マンガ(イラスト)で描くアーティストの経歴や作品を紹介する 「MASTERS OF DESIGN」 のコンテンツも会場内で紹介されているが、MASPと同様に強化ガラスを使った展示方法は、同美術館へオマージュが捧げられているようだ。
この展示会は、世界中のデザイナーズヴィンテージ家具を取り扱うギャラリー「ATELIER GALLERY(アトリエ ギャラリー)」、ミッドセンチュリー期に活躍した名だたるデザイナーのリ・エディション家具を取り扱うギャラリー「CASA DE(カサデ)」が、駐日ブラジル大使館の協力を得て開催している。
両ギャラリーでは、本展示会で紹介している作品以外にも、多くのブラジルのファニチャーを扱っているとのこと。
「ブラジリアン・ファニチャー・デザイン:モダニズム最後の発現」
会期:2019年7月8日(月)~7月11日(木)
開催時間 :10:00~17:00
会場:駐日ブラジル大使館(東京都港区北青山 2-11-12)
入場料:無料
(文/麻生雅人)