Amazonがブラジルで「Amazonプライム」のサービスを開始
2019年 09月 17日
GAFAの一角をなすEコマース大手のAmazonが、9月10日(火)からブラジルで会員制サービスのAmazonプライムを開始した。
Amazonプライムは、お急ぎ便無料といった買い物に関する特典や、Prime VideoやPrime Musicといったエンターテインメントの特典を利用することができる会費制のサービスで、会員数は18か国で1億人以上にのぼる。
Amazonは、ブラジルにおいて、書籍のほかパソコンやその周辺機器、服やシューズ、ビューティー用品、ホーム用品、ベビー用品、おもちゃなどの20以上のカテゴリーでインターネットによる通販を展開している。
Amazonプライムの開始によりプライム会員は、これらのカテゴリーの数億点に及ぶ商品をブラジル全国のどこに届けても送料が無料になる。
また、サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア、ベロオリゾンチを含む南東部や南部の90以上の主要都市に対し、数百万点に及ぶ対象商品を2営業日で届けるお急ぎ便を無料で利用することができる。
プライム会員は、買い物に関する特典のほか、Prime Videoで数百万点に及ぶ映画やドラマの見放題、Prime Musicで二百万点以上の音楽の聴き放題、Prime Readingで数百点ものKindle本の読み放題などのエンターテインメント特典を利用することができるようになる。
Prime Videoでは、「This is Us」などのアメリカのドラマや映画だけでなく、2019年のコパアメリカのサッカーブラジル代表の模様を描いたドキュメンタリー番組である「Tudo ou Nada: Seleção Brasileira」といったブラジルで制作されたオリジナル作品も揃っている。
また、今回のAmazonプライム開始に伴い、Amazonはブラジルでの音楽ストリーミングサービスを開始した。
コンテンツではアメリカ合衆国やヨーロッパの音楽だけでなくブラジル音楽の品ぞろえにも力を入れている。
カエターノ・ヴェローゾからルドミラまで幅広い世代のアーティストの作品が楽しめるほか、ジャンルもMPBからセルタネージョまで豊富なpレーリストを取り揃えている。
ブラジルでのAmazonプライム会員の会費は月間9.90レアルまたは年間89レアルであり、30日間の無料体験を試すことができる。
(文/石丸浩司)