「2019国際コーヒーの日」、駐日ブラジル大使公邸で祝賀イベント開催される
2019年 10月 1日
国際コーヒー機関(ICO)によって制定された「国際コーヒーの日」である10月1日(火)、 世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの駐日大使公邸で、祝賀イベントが開催された。
会場では、ブラジルからコーヒーを輸入・販売する6社が個性あふれるコーヒーを紹介したほか、ブラジルの食品を扱う企業が、コーヒーを使ったオリジナルドリンクや、チーズやチョコレートなどでコーヒーとのペアリングを提案した。
エドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル大使閣下はこの催しが、「国際コーヒーの日」を祝うと同時に、ブラジルと日本の人的絆をも記念するイベントであると、コメントを発表した。
「ブラジルのコーヒー農園における日本人移民の影響は明らかです。そのため、ブラジルの輸出品の中でもコーヒーは最も日本的な品目とも言えます」( エドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル大使閣下)
キャピタル珈琲は 、ミナスジェライス州ベンガラ農園産のコーヒーと、手摘みによる高糖度の完熟豆をブラジルでは珍しいというウォッシュドで精製された自家農園のコーヒーを紹介した。
トーアコーヒーは、ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス農園の「シティオ・ダ・トーレ」、2018年カップ・オブ・エクセレンスで8位にランキングされた同州フォルタレザ農園の「ファゼンダ・フォルタレザ」、「リオ・ブレンド」の3種を紹介した。
セラードコーヒーはミナスジェライス州のセラード地域で獲れる「フルッタ・メルカドン」のノーマルタイプと発酵タイプの2種類を紹介した。開発に10年近くかかったという発酵タイプは、コーヒーが持つ自然酵母による発酵により、もともとこの豆が持つフルーティさが華やいでいるという。
UCCは、天然ハーフカフェイン(0.6%以下)のロリーナ品種のコーヒーを紹介した。この品種は、サンパウロ州グァシュペで栽培されていたのを2008年にUCCが発見して、マザーツリーを基にした苗木から改めて栽培を開始。2012年から収穫を開始したコーヒーだとう。
また、UCCはコーヒーの木を使った盆栽のプレゼンテーションも行い、コーヒーの木の過程での育成を提案した。上手に育てると3~5年で花が咲き、コーヒー豆も収穫できるかもしれないという。
ミカド珈琲は、アイスコーヒー用に厳選したアリアンサ農園の豆を2段階でローストしてミックスさせて作ったアイスコーヒー「大地」を紹介した。
丸山珈琲は、 2018年カップ・オブ・エクセレンス 5位の「シルビア・カンブライア」、 カップ・オブ・エクセレンス 1位の「ヒカルド・タヴァレス」を紹介した。また、アイスコーヒーをカイピリーニャにミックスしたオリジナル・カクテルを提案した。
そのほか、アサイーでおなじみのフルッタフルッタは、アサイーパウダーを使ったコーヒードリンクを提案。アマゾン食材を輸入するアマモス・アマゾンは、クプアスのドライフルーツやアマゾン野生種のカカオを使ったチョコレートを、ミナスチーズを製造するビルミルクは、ドーシ・ジ・レイチ(ミルジャム)のノーマルタイプとクプアス味の2種類を紹介した。
(文/麻生雅人)