マラニョン州でもサンルイスなど4都市でロックダウンはじまる

2020年 05月 6日

写真は5月5日、州都サンルイスなど4都市でロックダウンが実施されたマラニョン州。軍警察が道路封鎖の監視にあたっている(写真/Governo do Maranhão)

ブラジル保健省が新型コロナウイルス パネルデータを通じて発表(5月5日(火)19時15分)した、同国で確認された新型コロナウイルス感染症の症例総数は前日が105,222だったのに対し、114,715人になった。

Covid-19による死亡者は前日は7,288人だったが7,921人になった。1日で600人以上が死亡している。致死率は6.9%と発表された。

新規の感染者数は再び大きく増加に転じた。セアラー州をはじめ北東部や北部で増加傾向がみられた。

地域別に感染者数をみると、北部は17,362(15.1%)人、北東部35,641人(31.1%)、中西部は3,388人(3.0%)、南東部は52,298人(45.6%)、南部は6,026人(5.3%)となった。

北東部の州のひとつであるマラニョン州では5月5日(火)から、サンルイス大都市圏の4都市でロックダウン(都市封鎖)がスタートした。対象となっているのは州都サンルイス市、パッソ・ド・ルミアール市、サン・ジョゼー・ジ・ヒバマール市、ハポーザ市。

オズワルドクルス財団(Fiocruz)の調査で、マラニョン州は致死率が国内で最も高い州であるとが指摘されたのを受け、今回の措置が決定したという。

対象エリアでは、24時間体制で営業を行っているフードサービス、薬局、港湾産業などを除く、不要不急の商業活動が一時停止される。

銀行など金融関連窓口は、緊急時の援助、給与や福利厚生費の支払いのためのみに営業される。

健康管理や安全活動の従事者を輸送する救急車や運送者を除き、10日間、車両の出入りも禁止される。

ブラジル保健省が5月5日に発表した州別の感染者数は以下 (カッコ内は 人口100万人当たり)。

<北部>

アマゾナス州(AM) 8,109(1,957)/死者649(157)
アクリ州(AC) 817(926)/死者29(33)
パラー州(PA) 4,472(520)/死者369(43)
ホライーマ州(RR) 869(1,436)/死者11(18)
トカンチンス州(TO) 303(193)/死者7(4)
ホンドニア州(RO) 861(484)/死者29(16)
アマパー州(AP) 1,931(2,283)/死者55(65)

<北東部>

セアラー州(CE) 11,470(1256)/死者795(87)
バイーア州(BA) 4,040(272)/死者146(10)
ペルナンブッコ州(PE) 9,325(976)/死者749(78)
リオグランジドノルチ州(RN) 1,536(438)/死者68(19)
アラゴアス州(AL) 1,606(481)/死者80(24)
セルジッピ州(SE) 898(391)/死者21(9)
マラニョン州(MA) 4,530(640)/死者271(38)
パライーバ州(PB) 1,361(339)/死者85(21)
ピアウイー州(PI) 875(267)/死者29(9)

<中西部>

連邦直轄区(DF) 1,818(603)/死者33(11)
ゴイアス州(GO) 861(123)/死者30(4)
マットグロッソドスウ州(MS) 283(102)/死者10(4)
マットグロッソ州(MT) 365(105)/死者13(4)

<南東部>

サンパウロ州(SP) 34,053(742)/死者2,851(62)
リオデジャネイロ州(RJ) 12,391(718)/死者1,123(65)
ミナスジェライス州(MG) 2,452(116)/死者94(4)
エスピリットサント州(ES) 3,402(847)/死者133(33)

<南部>
リオグランジドスウ州(RS) 1,815(160)/死者79(7)
サンタカタリーナ州(SC) 2,623(366)/死者55(8)
パラナー州(PR) 1,588(139)/死者99(9)

(文/麻生雅人)