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【RIZIN.28】クレベル・コイケ試合後インタビュー。「わたしが一番信じているのは、人のモチベーション」

6月13日(日)、東京ドームで開催されたRIZIN.28 メインで対戦したクレベル・コイケ(右)と朝倉未来(写真提供/(C)RIZIN FF)

6月13日(日)、MMAの大会としては18年ぶりに東京ドーム大会で開催された「RIZIN.28」。メインのカードにはブラジル、サンパウロ出身のクレベル・コイケが登場した。

クレベルは、日本トップの実力を誇りYouTuberとしても成功している朝倉未来と対戦し、見事な三角絞めで未来を絞め落とし、勝利した。この試合はテレビの地上波でも生放送された。

クレベルは2020年大晦日の「RIZIN.26」で念願のRIZINデビューを果たし、カイル・アグォンを相手に鮮やかな一本勝ちを飾った。3月21日には名古屋・日本ガイシホールにて開催された「RIZIN.27」にも、大晦日に続き連続参戦し、柔道ベースのグラップラー 摩嶋一整と対戦し、同じく三角絞めで一本勝ちしている。

クレベルは朝倉未来を対戦相手として感じたこととして「逆に、アサクラがこのチャンス与えてくれたので、ありがとうございました(と言いたい)。アサクラがいなければ、わたしもここまで(来ることは)できなかった」と、未来への敬意を表明した。

未来のYouTuberとしての活動に関しても、当初は揶揄していたクレベルだったが、その影響が日本におけるMMAの人気の広がりに貢献したことを認め、未来の数々の功績を称えた。

「わたしはいつも、YouTube(に気を取られて)ばっかり(いる)って彼らに言っていたけれど、兄弟ふたりともすごい有名人で強くなって、日本のMMAをみんながもっと見るようになった。アサクラのおかげでわたしがここまでこれた。アサクラ兄弟、本当にありがとうございました」

東京ドームで試合を終えた感想については、コロナ禍で入場制限が行われた大会だったが、限られた席数の観客にもいい試合が見せられたと、喜びをあらわにした。

「嬉しいなあ。信じられない(笑)、すごい嬉しい。東京ドームで、こんなに大きい大会で、すごく素晴らしい(大会だった)。もったいないのは、(コロナ禍の中で)全員お客さんが入らなかったこと。でも、ちょっとだけのお客さんでもめっちゃ嬉しいです」

試合の内容に関し、近年MMAでは下になることは不利といわれているのにも関わらず、下にいながら相手を引き込み極めることができる理由に関しては、なにより練習を繰り返し反復して行っていることや、相手のミスは決して逃さないことを説明した。

「わたしのイメージ(で)は、昔といまでは柔術は(スタイルが)すごい変わってきて、フリースタイル(が主流になった)。(フリースタイルは昔と違って)ほんとにスタイルが汚い。<ラペラ(ポルトガル語で裾。技の名前)>と<50/50(フィフティ・フィフティ。モダン柔術の技の名前)>ばかりで、楽しくない。でも、自分にとって、柔術にはビースト(野生の勘)が一番大事。ベーシックなものが大事。(ベーシックな柔術には、例えば)三角、腕十字、オモプラッタとかがある。昔の柔術について、エリオ・グレイシー(※グレイシー柔術創始者)が言っている『柔術はオフェンスだけじゃなくて、セルフディフェンス』、それが大事。自分の相手が、パンチでコントロールしたり、相手がミスをするから三角(が極まる)。もう一個の秘訣は、毎日の練習。1日、1時間じゃない。3~4時間が柔術の練習。それが我々の柔術。すごくオートマチック(に動くことができるように)チャンスを見たら(逃さずに)やる(ための練習だ)」

また、この勝利で人生がどう変わるか?  と問われたクレベルは、「変わるのは変わると思うけど、わたしが一番信じているのは、人のモチベーション。わたしの生徒たち、ジム、家族のおかげで、わたしもここまで来ることができたので、みんなもそれができると思う」と、仲間や観客にエールを送った。

かつては柔術ベースのMMAファイターや打撃の得意なMMAファイターが本国ブラジルから来日して日本で試合を見せていたが、これからは、自身やホベルト・サトシ・ソウザのように、在日ブラジル人コミュニティの中から世界に誇れる柔術を発信していきたいと意気込みを語った。

「(同じブラジル人の)ヴァンダレイ・シウバ、ミノタウロ(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)の時代では、向こうから選手として、日本に、すばらしい試合をしにきた。わたしとサトシ先生は、最初に日本に来たのは会社員として(労働するために)工場に来た。わたしたちは、彼らと比べられないけど、日本にボンサイ柔術の名前を、格闘技を信用してくれるように、やっていきたいと思う」

さらにクレベルは今後の展望として、次に対戦したい相手に斎藤裕の名をあげ、タイトルマッチを口にし、同じくボンサイ柔術のサトシがこの日東京ドームで獲得したライト級王座に続き、自分も王座に挑戦すると宣言した。

「斎藤裕選手とのタイトルマッチ、次の試合で、よろしくお願いします。わたしは待っています」

(記事提供/Hexagon News、文/Viviane Yoshimi、構成/mega Brasil)

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