「スカパー! ブンデスリーガジャパンツアー2023」、バイエルン・ミュンヘン対川崎フロンターレ戦はバイエルンに軍配
2023年 07月 31日バイエルンといえば、昔からドイツ代表選手たちが集まる、ほとんどドイツ人のチームといった印象だが、ブラジルのサッカーファンにとっては、元ブラジル代表ジオバネ・エウベルの活躍(1997-2003)が忘れられないのではなかろうか。
現在のバイエルンのスター選手といえば、GKノイアーやFWミュラーが真っ先に挙げられるだろう。しかし、残念ながらこの2人は怪我で今回のツアーには帯同していない。
今回来日している有力な選手としては、ザネ、ニャブリ、ゴレツカ、ムシアラ、キミッヒといったドイツ代表選手たちが多いが、それ以外ではデ・リフト(オランダ代表)、ヤン・ゾマー(スイス代表)、キム・ミンジェ(韓国代表)などが挙げられる。
これらの選手は全員ピッチに立ちプレーしたので、それなりの豪華な試合だったが、誰もが知っているビッグネームはほとんどいないというのが正直なところだろう。
この日の観客は45,289人。見る限りかなり空席が目立っていたので、もっと少ないかと思った。ヨーロッパ有数の名門チームの試合でそれも週末ということを考えると、もっと入ってよいのでは、と思ってしまった。
試合は、フロンターレが積極的な入りを見せた。開始早々からかなり惜しいシュートを打っており、ゴール前で攻め立てていた。
しかし、ほどなくしてバイエルンのペースになった。しかしながら、両者ともに決め切れず前半を0-0で折り返した。
後半開始と同時に、バイエルンは1トップのマティス・テル(フランス)以外9人のフィールドプレーヤーを全員交代した。フロンターレも多くのメンバーが変わった。
後半も前半開始と同様、フロンターレの入りはよかった。かなり惜しいシーンが何度もあった。
しかし、先制点を決めたのはバイエルンだった。後半12分、中盤でボールを奪取した右SBのスタニシッチ(クロアチア代表)がドリブルで持ち上がり味方選手とパス交換し最後は自らシュートを打ち待望のゴールを決めた。
全体を通してバイエルンがペースを握り、バイエルンのインテンシティの高い攻撃は見られたが、決定機をことごとく外していた印象だ。試合後の会見でトゥヘル監督が話していたが、選手たちは相当に疲労がたまっていたようだ。
フロンターレもJ1の強豪チームとして意地を見せ、GKを中心に堅実な守備を見せた。強豪バイエルンが相手だったが、決して一方的な試合ではなく決定機も作っており惜しいシーンは何度もあった。
結局、そのまま両者ゴールは決まらず1-0でバイエルンが勝った。
試合後は両チームの監督会見が開かれた。最初に登場したのはバイエルンのトゥヘル監督だった。
(次ページへつづく)