フェルナンダ・トーヘスをはじめ「アイム・スティル・ヒア」関係者、文化功労勲章(OMC)を受賞
2025年 05月 27日
第97回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞したブラジル映画「アイム・スティル・ヒア」(原題「アインダ・エストウ・アキ」)の日本公開が、8月8日(金)に決定した。
同映画で主演を務め、アカデミー賞では主演女優賞にもノミネートされたフェルナンダ・トーヘス、映画を監督したヴァウテル・サリス(ウォルター・サレス)、映画の原作者であり物語の主人公エウニッシ・パイヴァの息子でもあるマルセロ・フーベンス・パイヴァが、先週火曜(5月20日)、国の文化への多大なる貢献を通じ、顕著な功績を残した人物に贈られる文化功労勲章(OMC)を授与された。ブラジル連邦政府が広報した。
「ヴェージャ」誌によると、ブラジルの文化部門における最高峰の公的栄誉賞として知られる文化功労勲章(OMC)は1991年に法律第8313号によって創設され、1995年から表彰が始まっていたという。2019年にボウソナーロ政権下で停止されたが、ルーラ政権下で今年から再開された。
この日、ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領とマルガレッチ・メネーゼス文化大臣から勲章を授与されたのは112名と14の団体で、最も優れた功績を称える南十字星勲章(グランクルス位)が41、優れた功績を称えるコメンダドール位が33、それぞれの活動分野における貢献に対して贈られるカヴァレイロ位が37の対象に贈られた。
受賞者の候補の選出には国民も参加しており、ブラジル文化賞は事前に10日間にわたり、ブラジル全国からデジタル形式で個人、機関、団体などの候補名を受理した。候補の登録は11,318件で、専門の委員会と勲位評議会による審議により精査され、受賞者が選出された。分野別では、舞台芸術(26.5%)、音楽(22.1%)、文学(12.2%)、視聴覚(9.9%)、都市文化(8.5%)の候補が多かった。
「アイム・スティル・ヒア」の3名のほかでは、南十字星勲章(グランクルス位)の受賞者には、俳優のゼゼ・モッタ
音楽家ではアライージ・コスタ、アウセウ・ヴァレンサ、アウジール・ブランキ、トニー・トルナード、アウシオーニ、アルリンド・クルース、ベッチ・カルヴァーリョ、イザウリーニャ・ガルシア、シコ・セーザル、レシ・ブランダォン、マルチーニョ・ダ・ヴィラ、ショロロー、ミウトン・ナシメント、モアシール・ルース、ネイ・マットグロッソなどが名を連ねた。
授賞式は、改修を終えて10年ぶりに利用が再開されたリオデジャネイロ市のグスターヴォ・カパネマ宮で行われた。
(文/麻生雅人)