性の多様性博物館がLGBT+の高齢化に関する展示会を開催

2025年 05月 31日

LGBT+の高齢化に関する展示会、サンパウロ市「性の多様性博物館」(写真/Cadu Pinotti/Agência Brasil)

5月30日(金)から性の多様性博物館で開催される写真展のテーマは「最も奥深きは皮膚」。入場無料となる本展は、サンパウロLGBT+プライド・パレードのイベントの一環として開催されるもので、LGBTQIA+の人々の高齢化をテーマにしている。

これらの写真は、ハファエウ・メヂーナによるもので、ヌードを通して高齢化の現実を記録している。

被写体は全部で25名で、レズビアン、ゲイ、トランスジェンダーなどLGBTの頭文字となっている存在すべてを網羅し、さまざまな体型や肌の色が並ぶ。

写真の中には、アーティスト兼メイクアップアーティストのグレッタ・スター、俳優兼脚本家のレオ・モレイラ・サー、ドラァグクイーンのママ・ダーリンなど、このコミュニティにおける有名人の肖像もある。

「私が20代の頃には、50代、60代、70代の高齢のゲイ男性について、私の周りにもメディアにも、多くの例はありませんでした。この問題について調べ始めて、HIV/エイズの危険とコミュニティにおける暴力の問題のため、ある年齢に達することがより困難だった理由だと理解しました」とメヂーナは語った。

「今日、私たちは異なる時代に生きているのですから、これらのボディを提示して、これらの歴史を語るチャンスだと信じています。そして、人生は終わった、もう夢を見ることも愛することもできないという考えではない、年を重ねる別の方法も考えるのです」

展覧会ではビデオインスタレーションも展示されており、来場者は写真に写っている人々の物語や高齢化に対する認識について知ることができる。

「たとえ写真が段階を踏む様子を垣間見せていたとしも、いつもそこに、もっとたくさんのものがあったように感じていました。だから、高齢化の問題に関しては、私たちがこうした物語を聞くための別のサポートが必要だと思いました」とハファエウ・メヂーナは語った。

この展覧会は、6月22日にパウリスタ大通りで開催されるサンパウロLGBT+プライド・パレードのテーマである「LGBT+の高齢化:記憶、抵抗、そして未来」に関連している。

サンパウロLGBT+プライド・パレード協会の広報ディレクター兼展示キュレーターによると「LGBT+プライド・パレードがLGBT+の高齢化についてのテーマを提案する年に、性の多様性博物館は、視覚と感情による一つの答えを提示します」とのこと。

「LGBT+における老年期を、単なる人生の一段階としてではなく、ごく最近まで私たちの多くの人にとって達成不可能と思われていた存在の形態として、命名し、評価することが緊急課題です」と彼は述べた。

「私たちの身体、私たちの軌跡、そして私たちの愛情は、歴史的に、未来という概念から排除されてきました。だからこそ、今日、LGBT+の人々が美しさ、希望、そして愛情を持って年を重ねていく姿を見ることは、歴史的な出来事なのです」とフィシェールは述べた。

展覧会は8月31日まで開催される。性の多様性博物館はサンパウロ市ヘプブリカ広場299番地にあり、開館時間は火曜日から日曜日の午前10時から午後6時。チケットはSymplaプラットフォームから無料で入手できる。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)