FIFAクラブワールドカップ2025、ブラジルからは4クラブが出場

2025年 06月 15日

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写真は今年の2月15日、マラカナン・スタジアムで対戦したフラメンゴとボタフォーゴ。両チームともFIFAクラブワールドカップ2025に出場する(写真/Vitor Silva/Botafogo)

現在、サッカーの世界は、ヨーロッパを軸に動いている。

ヨーロッパ各国のシーズンは毎年8月に始まり5月頃終了する。5月末(もしくは6月頭)に決勝が行われるヨーロッパのクラブNo.1を決めるUEFAチャンピオンズリーグを最後にシーズンが終わる。

それから8月の開幕に向けてオフシーズンに入るのだが、今年はこの期間にFIFAクラブワールドカップ2025が行われる。

クラブワールドカップといえば、以前はよく日本でも開催されており、2023年までは毎年12月に各大陸(6大陸)のNo.1クラブと開催国代表を加えた7クラブによるトーナメント戦で行われていた。今回からは、レギュレーションを大幅に変更して、ワールドカップと同様に4年に一度開催されることになった。

新しいレギュレーションになって初めてとなる今大会は、6月14日から7月13日までの約1か月間、アメリカ合衆国において、各大陸から32チームが出場して行われる。

出場32クラブの内訳は、ヨーロッパが最大の12、次いで南米が6、アジア、アフリカ、北中米が各4,オセアニアが1、そして開催国(アメリカ)が1となっている。

ブラジルからは、パウメイラス(コパ・リベルタドーレス2021優勝)、フラメンゴ(同大会2022優勝)、フルミネンセ(同大会2023優勝)、ボタフォゴ(同大会2024優勝)の4クラブが出場する。また、日本からは浦和レッズ(AFCチャンピオンズリーグ2022優勝)が出場する。

2023年まで行われていた旧レギュレーションでの大会では、2013年以降ヨーロッパのクラブが連続して優勝しており、今大会でもヨーロッパ勢が中心となることは間違えないだろう。

そんなヨーロッパ勢に対して、南米をはじめとする他の大陸のクラブがどのように戦っていくのか、非常に興味深い。世界中のサッカーファンが注目することは間違いないだろう。

ヨーロッパのクラブは、各国のリーグ戦、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグといったカップ戦は世界中で配信、中継されているのでよく知られていると思うが、その他の大陸のクラブにとっては、世界中のサッカーファンに知ってもらうまたとない機会となるだろう。

ブラジルの4クラブは果たしてヨーロッパ勢に対して、どれだけの試合を行えるのか。

かつてサントスで主力として活躍していた選手たち(ガンソ:フルミネンセ、アレックス・サンドロ、ダニーロ:ともにフラメンゴ、フェリペ・アンデルソン:パウメイラス)が、いまだに活躍しており、そんな選手たちのプレーを見ることも大きな楽しみの一つである。

特に、フラメンゴは、つい最近までブラジル代表でも活躍していたフィリペ・ルイスが監督を務めており、どんなチームを作り上げているのかとても興味深い。

これから1か月、サッカーファンにとってはたまらない日々を過ごすことになるだろう。

(文/コウトク)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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