サンパウロ州軍警察がバス襲撃事件の抑止作戦を開始
2025年 07月 4日
ブラジルのサンパウロ州軍警察(PM)は今週木曜日(7月3日)、州全域における街道、車庫、バスターミナルの警備を強化する特別作戦を実施すると発表した。公共交通機関での犯罪を防御する作戦行動は、最近数日間に公共交通バスで記録された破壊行為を防止するために開始された。
警察によると、昨日(7月2日)までに180件の襲撃事件が発生しており、そのうち60%はサンパウロ市南部で発生している。この数字は、バス会社が提出した警察報告書に公式に記された情報に基づいている。
襲撃は6月12日に始まった。サンパウロ交通公社(SPTrans)によると、サンパウロ市で襲撃されたバスの総数は235台に上る。襲撃のほとんどで、車両の窓ガラスが石で割られていた。
作戦では、7,800人の警察官と3,600台の関係車両が戦略的に要所に配備される。また、オートバイパトロール隊(ROCAM)やその他の治安部隊の隊員も動員する。作戦は7月31日まで続く予定。
「我々は、犯罪発生率が最も高い地域の犯罪をマッピングし分析することから作戦を開始し、その後、まさにこの目的のために、予防と、必要に応じて即時鎮圧を実行するために、さまざまな種類の警察内作戦部隊を配置し始めました」と、軍警察作戦監督のカルロス・エンヒッキ・ルセナ大佐は述べた。
軍警察による上記の作戦と並行して、文民警察も州犯罪捜査局(Deic)を通じて、ここ数日に記録されたバス破壊攻撃事件の捜査を続けている。サイバー犯罪課 (DCCiber)も、デジタルプラットフォーム上での犯罪の関与の有無を監視する作業に参加している。サンパウロ州公安局(SSP)公共交通機関の運営会社と対話を行い、犯罪行為の監視と対策について議論を続けている。
「各警察組織はこの危機の解決に向けて協力しあっており、文民警察は捜査の支援と推進のための情報を求め、市当局と日々連絡を取っています。これらの作戦は犯罪組織を排除し、犯罪組織の犯行を遠ざけるために組織されています。現時点で犯行の目的は明らかにされていませんが、それもよくあるケースです」と州犯罪局のホナウド・アウグスト・コマール・マラォン・サイギ指揮官は語った。
また、デジタルプラットフォームを通じて犯行が呼びかけられている可能性など、様々な可能性を考慮して捜査が行われていることも示された。サエギ指揮官は、文民警察がサイバー犯罪課を通じてデジタルプラットフォームやソーシャルネットワーク上の行動を監視していると強調した。
「現段階では具体的なことは何も明らかになっていない。できるだけ早く首謀者を特定できるよう、作業を進めていく」と指揮官は述べた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)