W杯予選、ブラジル、マラカナンで好プレー。チリを撃破

2025年 09月 6日

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9月4日、リオデジャネイロ市、マラカナン・スタジアム。FIFAワールドカップ南米予選でブラジルはチリに3対0で勝利した(写真/Rafael Ribeiro/CBF)

FIFAワールドカップ2026南米予選での最後のホーム戦となった木曜夜(9月4日)、ブラジル代表はリオデジャネイロのマラカナン・スタジアムでチリ代表を3対0で下した。この試合は大会第17節にあたり、ラジオ・ナシオナウによって生中継された。

この木曜日に勝ち点3を獲得したことで、すでに次回ワールドカップ出場を決めているカルロ・アンチェロッティ監督率いるブラジル代表は、予選最終節を前にして、勝ち点28で順位表の2位につけている。

ブラジル代表は、予選最下位に沈むチリを相手にかなりの優位性を持って試合に臨んだ。明らかに力の差がある相手に対し、カルロ・アンチェロッティ監督はガブリエウ・マルチネッリ、ジョアン・ペドロ、エステヴァン、ハフィーニャの4人による攻撃陣を編成。戦術的な采配と選手の実力の両面から、試合開始直後からブラジルの攻撃陣は活発に動き回り、創造性に乏しいチリの守備陣に多くの試練を与えた。

前半37分、ブラジルの攻撃陣による連携プレーから先制点が生まれた。左サイドからの素早いカウンターで、左サイドバックのドウグラス・サントスがジョアン・ペドロとワンツーを交わし、ハフィーニャへパス。ハフィーニャのシュートはGKビグルーに一度防がれたが、こぼれ球をエステヴァンが見事な“ハーフ”・バイシクルで押し込み、得点を決めた。

ブラジルが試合を支配する中、前半終了間際にチリにも好機が訪れた。センターバックのパウロ・ディアスがフリーでヘディングシュートを放ったが、GKアリソンが好セーブでこれを阻止した。

後半開始直後、ブラジルはこの試合で最も苦しい時間帯を迎え、チリに攻撃のスペースを与えてしまう。試合の主導権を失いかけたことを察したアンチェロッティ監督は、ガブリエウ・マルチネッリに代えてルーカス・パケタ、エステヴァンに代えてルイス・エンヒッキを投入。この交代が試合の流れを一変させた。

交代からわずか40秒後、両選手がその決定力を見せつける。ルイス・エンヒッキが左サイドで個人技を披露し、鋭いクロスを送ると、パケタが頭で合わせてビグルーの守るゴールに押し込んだ。

このゴールをきっかけに、マラカナン・スタジアムに集まった57,000人以上の観客がさらに熱狂し、ブラジル代表を後押した。

試合の主導権を再び握ったブラジルは、後半30分に3点目を奪う。今度は右サイドでルイス・エンヒッキが再び個人技を見せ、強烈なシュートを放つと、ボールはクロスバーに直撃。こぼれ球をボランチのブルーノ・ギマランイスが押し込み、得点を加えた。

ブラジル代表は次の火曜日(9日)に再び試合に臨み、ボリビア代表と対戦する。試合はブラジリア時間の20時30分から、エル・アルト市にあるムニシパル・スタジアムで開催される。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)