【W杯2026】ブラジル全国選手権、W杯史上最多の“国内組”を輩出。48か国中7か国がブラジル国内クラブ所属選手を招集
2026年 06月 9日
6月11日(木)に開幕するサッカー・ワールドカップに出場する48の代表チームのうち、7チームがブラジル全国選手権(ブラジレイラォン)でプレーする選手を招集した。国内1部リーグの10クラブから計32選手が選ばれており、これは大会史上最多となる。
これまでの最多記録は1974年大会の27人で、そのうち22人はブラジル代表自身の選手だった。他の5人はウルグアイ、チリ、アルゼンチンの3か国に分かれていた。また、今回の数字は前回大会(2022年)の7人と比べて357%増となる。
ロック・ネイション・スポーツ・ブラジルの共同経営者で、選手のキャリアマネジメントを手がけるマルコス・カセッビ氏は、広報を通じて次のように分析している。
「ブラジルのビッグクラブは、イングランド勢ほど市場での競争相手が多くない。イングランドのクラブはレアル・マドリード、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンなど、世界中の巨大クラブと競り合わなければならない」
ブラジル、ウルグアイ、パラグアイの3か国が“主役”となっている。いずれの代表チームも、ブラジル全国選手権(ブラジレイラォン)でプレーする選手を7人ずつ招集した。
<ブラジル>
ブラジル代表では、フラメンゴから4選手──DFダニーロ、DFレオ・ペレイラ、左サイドバックのアレックス・サンドロ、MFルーカス・パケタ──が名を連ねる。さらに、GKウェヴェルトン(グレミオ)、MFダニーロ・サントス(ボタフォーゴ)、FWネイマール(サントス)が国内組として続く。
<ウルグアイ>
ウルグアイ代表でもフラメンゴ勢が中心となる。DFギジェルモ・バレラ、MFニコラス・デ・ラ・クルス、MFジョルジアン・デ・アラスカエタの3人が招集された。パウメイラスからはDFホアキン・ピケレスとMFエミリアーノ・マルティネスが選ばれた。さらに、インテルナシオナウからGKセルヒオ・ロチェ、フルミネンシからFWアグスティン・カノッビオが加わる。
<パラグアイ>
パラグアイ代表では、パウメイラス所属選手が存在感を示す。DFグスタボ・ゴメス、MFマウリシオ・マガリャンイス(ブラジル出身の帰化選手)、FWラモン・ソサの3人が選出された。加えて、DFファビアン・バルブエナ(グレミオ)、DFフニオール・アロンソ(アトレチコ・ミネイロ)、MFダミアン・ボバディージャ(サンパウロ)、FWイシドロ・ピッタ(RBブラガンチーノ)もブラジル国内組として名を連ねる。
<エクアドル>
ブラジル国内クラブから3選手を招集したもう一つの代表チームがエクアドルだ。アトレチコ・ミネイロ所属の右サイドバック、アンヘロ・プレシアード、ボランチのアラン・フランコ、そしてFWアラン・ミンダの3人が名を連ねる。エクアドル代表は合計5人の“国内組”を抱えており、残る2人はDFフェリックス・トーレス(インテルナシオナウ)とFWゴンサロ・プラタ(フラメンゴ)である。
<コロンビア>
過去5シーズンでブラジル国内リーグにおける存在感を最も伸ばしたコロンビア代表は、26人のうち4人をブラジル1部から招集した。MFフアン・ポルティージャ(アトレチコ・パラナエンシ)、MFホルヘ・カラスカル(フラメンゴ)、FWジョン・アリアス(パウメイラス)、FWアンドレス・ゴメス(ヴァスコ)がその顔ぶれだ。
<アルゼンチン>
一方、ブラジル国内組を1人ずつ招集した代表チームが2か国ある。前回王者アルゼンチンは、パウメイラスのセンターフォワード、フラコ・ロペスを選出した。アルゼンチン代表がブラジル国内でプレーする選手をW杯に連れていくのは、2006年大会で当時コリンチャンス所属だったハビエル・マスチェラーノとカルロス・テベス以来となる。
<オランダ>
また、コリンチャンスはオランダ代表FWメンフィス・デパイを通じて大会に“参加”する。背番号10のデパイは、代表通算54得点を誇るオランダ史上最多得点者であり、欧州出身選手がブラジル国内リーグ所属のままW杯に臨むのは今回が初めてだ。
「ブラジルサッカーは単なる“輸出国”の役割を超え、世界的なスポーツ産業の中で戦略的な市場として位置づけられるようになった」。5月初旬にフォルタレザで開催されたフットボール産業イベント「FutPro Expo」のアレシャンドレ・フロタ事務局長は、広報を通じてこう総括した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




