クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシ、W杯で“ラストダンス”へ

2026年 06月 10日

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クリスティアーノ・ロナウドの功績を称える「CR7ミュージアム」(ポルトガル、マデイラ島)には数々のトロフィーやメダル、ユニフォームなどが展示されている(撮影/麻生雅人)

クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシは、2026年ワールドカップのピッチに立った時点で、歴史的な出来事となる。大会100年の節目を迎える今大会で、6大会連続出場を果たす史上初の選手となる見込みだ(メキシコ代表GKギジェルモ・オチョアも同記録に到達する可能性がある)。長年にわたり互いのキャリアが交錯してきた二人は、世界最大の舞台で同時に“最終章”を迎える可能性が高い。

これまでの発言やマーケティング活動などからも、米国・カナダ・メキシコで開催される今大会が、両者にとって事実上のラストワールドカップになるとみられている。二人には、まだ達成を目指す目標が残されており、そのうち一つは共通している。

約20年にわたり、二人はあらゆる面で競い合ってきた。2009年、メッシを擁するバルセロナが、ロナウド(CR7)が所属していたマンチェスター・ユナイテッドをチャンピオンズリーグ決勝で破ったことを皮切りに、両者の道はその後も重なり合うように続いていった。その後、ロナウドはメッシの所属するバルセロナの宿敵レアル・マドリードへ移籍し、ライバル関係はさらに激化した。

二人は世界最高峰のクラブ大会でタイトルを積み重ねてきた。CR7は5度(レアルで4回、ユナイテッドで1回)、メッシは4度(いずれもバルセロナ)優勝を経験。また、個人賞でも競い合い、メッシはFIFA最優秀選手賞を8度、ロナウドは5度受賞している。

ポルトガル代表とアルゼンチン代表での成功は、二人にとって決して早くは訪れなかった。クリスティアーノ・ロナウドは2016年にポルトガル史上初の欧州選手権制覇を成し遂げ、メッシはそれから5年後の2021年、コパ・アメリカでようやく代表初タイトルを手にした。

そして、二人のライバル関係においてワールドカップは特別な章を成しているが、その舞台ではメッシが明確に優位に立つ。2014年大会では決勝で惜しくも敗れたものの、8年後の2022年にアルゼンチンを36年ぶりの世界王者へと導いた。さらに、通算13得点を記録しており、歴代最多得点者であるミロスラフ・クローゼ(ドイツ)の16得点まで、あと3点に迫っている。

一方のクリスティアーノ・ロナウドは、出場した5大会すべてで得点を挙げた唯一の選手という記録を持つ(2006、2010、2014、2018、2022)。しかし、到達した最高成績は初出場の2006年大会でのベスト4止まり。通算8得点と数字は悪くないものの、ワールドカップでの存在感はメッシに比べると控えめだ。最後の挑戦でタイトルを手にすれば、歴史的偉業となる。

キャリア終盤に差し掛かりはじめた今、41歳のCR7(現アル・ナスル/サウジアラビア)と、38歳(大会期間中に39歳)のメッシ(インテル・マイアミ/米国)は、もう一つの大きな目標を追い続けている。それは“通算1000ゴール”という偉業だ。ロナウドはあと27得点、メッシはあと90得点を必要としており、もちろん今大会中に達成されることはないが、ワールドカップは二人のキャリアに新たな記憶を刻む舞台となる。

アルゼンチンはグループJのトップシードで、同組にはアルジェリア、ヨルダン、オーストリアが入る。ポルトガルはグループKの第1シードで、コロンビア、コンゴ民主共和国、ウズベキスタンと対戦する。両チームが順当に首位通過し、決勝トーナメントへ進めば、準々決勝で激突することになる。もしどちらかが別順位で突破した場合、決勝で“最後の対決”が実現する可能性もある。二人の歩んできたキャリアを考えれば、これ以上ない象徴的な結末となるだろう。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)