FIFAデータが示す、対モロッコ戦でのブラジル代表

2026年 06月 15日

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ニュージャージー(米国)、6月13日(土)2026W杯初戦となった対モロッコのハフィーニャ(写真・Rafael Ribeiro/CBF)

ブラジル代表にとってワールドカップ初戦となった6月13日(土)のモロッコ戦(1–1)で、ブラジル代表選手の各種データが示したのは、左サイドバックのドウグラス・サントス、そして攻撃陣のハフィーニャとヴィニシウス・ジュニオールの3人が際立っていたという事実だった。これらの数字は、国際サッカー連盟(FIFA)が公開するデータベースに基づく。

この日ピッチに立ったブラジルの16選手の中で、最も走行距離が長かったのはハフィーニャだった。バルセロナ所属のアタッカーは、試合を通じて11.65キロメートルを走破。これは、90分間で最も走った選手であるモロッコの若手ボランチ、アユーブ・ボアディの11.68キロメートルにわずか0.03キロ差で次ぐ数字だった。

ハフィーニャはまた、ブラジル選手の中で最も多くスプリント(80回)を記録し、相手選手へのプレッシング回数でも最多となる47回をマーク。これは、相手の攻撃スペースを消す動きやボール奪取を試みたアクションの合計だ。ただし、同項目ではモロッコのゴールを決めたFWイスマイル・サイバリが67回を記録し、試合全体では上回った。

さらにハフィーニャは、相手の守備ラインと中盤ラインの間でボールを受けた回数(17回)でもブラジル最多。攻撃の中間地点で最も多く起点となった選手だった。左足から6本のクロスを供給した一方で、強いプレッシャーを受けての“強制的なミス”もチーム最多の5回を記録している。

同点ゴールの立役者となったヴィニシウス・ジュニオールは、この試合で最も存在感を示したブラジル選手だった。チーム内で最も多くボールを要求したのも彼で、その回数は61回。これはブラジルで最多で、試合全体でもモロッコのアユーブ・ボアディ(69回)に次ぐ数字だった。ヴィニシウスはこの試合の“マン・オブ・ザ・マッチ”にも選出されている。

そのボアディには、ブラジルが苦戦した理由を示す別のデータでも際立った数字がある。18歳のボランチは、モロッコ選手の中で最も多くパスを配給し、その数は67本。一方、ブラジルで最も多くボールに触れたのはセンターバックのガブリエル・マガリャンイスで、タッチ数は84回だった。

一方、ドウグラス・サントスは、サイドからの突破を最も多く試みたブラジル選手として注目された。試行回数は22回で、そのうち18回が成功している。

ゼニト(ロシア)所属の左サイドバックが担う左のレーンは、モロッコ戦でブラジルが最も攻撃に使ったエリアでもあった。FIFAのデータによれば、アンチェロッティ監督率いるチームは左サイドから27回の侵入を試み、右サイドは18回にとどまった。

この偏りは、右サイドバックに本職センターバックのイバニェスを起用したことが影響している。前半は右サイドの攻撃が限定され、ブラジルは左に大きく依存する形となった。しかし、後半にイバニェスに代わってダニーロが投入されると、攻撃の配分は左右に散らされるようになった。

ブラジル代表は15日(月)、ニュージャージー州モリスタウンにあるコロンビア・パーク・トレーニングセンター(CT)に戻る。ワールドカップ初戦後、最初のトレーニングはブラジリア時間18時(日本時間16日6時)に開始される予定だ。ブラジルサッカー連盟(CBF)によれば、練習の冒頭15分間は報道陣に公開される。

ブラジルの次戦はブラジリア時間19日(金)21時30分(日本時間20日(土)9時30分)、フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールドで行われるハイチ戦。グループC第2節にあたる。

同組の首位に立っているのはスコットランドで、13日(土)にボストンのジレット・スタジアムで行われた試合でハイチを1–0で下している。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)