NYタイムズ、ブラジル国歌をW杯参加48か国の中で「最も美しい」と評価
2026年 06月 20日
米紙ニューヨーク・タイムズは6月19日(金)、2026年FIFAワールドカップに出場する48か国の国歌を独自に順位付けし、ブラジル国歌を「最も美しい」と評価した。記事は記者ティム・スピアーズが執筆し、音楽批評の視点にユーモアを交えて紹介している。
同紙が特に称賛したのは、ブラジル国歌の「28秒に及ぶ壮麗なオーケストラによるイントロ」だ。
記事はこう記している。
「演奏時間はほぼ2分だが、それでも足りないほどだ。大半は非常に速いテンポで歌われる多くの言葉で構成されており、戦いを恐れないことや、勇敢な巨人、愛する祖国について歌われている。しかし、間違いなく最大の見せ場は28秒の壮麗なオーケストラ導入部だ。世界でも屈指の国歌のひとつである」
称賛の一方で、記事は2014年ブラジル大会での国歌斉唱にも触れている。当時、選手とサポーターが声を張り上げて全節を歌い切ったが、ドイツに1–7で敗れた後は、その光景が輝きを失い、ブラジルのスポーツメディアでは“絶望の象徴”として語られるようになった。
スピアーズ記者はこう皮肉を交えて書いている。
「モロッコ戦では、2014年の準決勝前に見られたような涙やメロドラマはなかったが、おそらくその方が良かったのだろう」
興味深いことに、ニューヨーク・タイムズのランキング最下位は、同紙のスポーツ部門(The Athletic)が本拠を置くイングランドの国歌『神よ国王を守り給え』だった。
記事は辛辣だ。
「ひどい。曲は容赦なく引き延ばされ、歌詞はこのリストのどの国歌とも異なり、年老いた男性について歌っている」
同紙による「最も美しい国歌」トップ5は以下の通り。
1位 ブラジル
2位 フランス
3位 コロンビア
4位 ポルトガル
5位 スコットランド
<ブラジル国歌について>
ブラジル国歌は1831年4月、フランシスコ・マヌエウ・ダ・シウヴァによって作曲された。当初は歌詞がなく、旋律のみだった。
外務省の公式説明によれば、
「共和国宣言後、新たな政治体制にふさわしい国歌を選ぶためのコンクールが開催された。しかし、旧国歌の旋律に対する国民の強い愛着から、変更は見送られた」
歌詞はオゾーリオ・ドゥッキ・エストラーダが作詞し、1922年9月6日に正式に採用された。
ニューヨーク・タイムズが掲載したランキングは以下。
1 ブラジル
2 フランス
3 ポルトガル
4 コロンビア
5 スコットランド
6 エクアドル
7 アルゼンチン
8 エジプト
9 ウルグアイ
10 ボスニア・ヘルツェゴビナ
11 アメリカ合衆国(米国)
12 コンゴ民主共和国(DRコンゴ)
13 キュラソー
14 韓国
15 コートジボワール
16 パナマ
17 カナダ
18 メキシコ
19 ハイチ
20 イラン
21 南アフリカ
22 日本
23 モロッコ
24 イラク
25 トルコ
26 オーストラリア
27 チェコ
28 チュニジア
29 セネガル
30 スウェーデン
31 アルジェリア
32 パラグアイ
33 スイス
34 カーボベルデ
35 ノルウェー
36 ウズベキスタン
37 サウジアラビア
38 ベルギー
39 ガーナ
40 クロアチア
41 オランダ
42 カタール
43 オーストリア
44 ニュージーランド
45 ドイツ
46 スペイン
47 ヨルダン
48 イングランド
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




