ハイチ戦で2得点。ブラジル勝利の立役者マテウス・クーニャ、W杯で“夢の時間”を実感
2026年 06月 20日
4年前、マテウス・クーニャはカタールW杯の最終メンバーから外れるという苦い経験を味わった。
そして2026年。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)所属のアタッカーは、自身初のW杯先発となった試合で2得点を挙げ、対ハイチ戦でブラジルを3–0の勝利へ導いた。フィラデルフィアでのこの勝利により、ブラジルはグループCの首位に立った。
クーニャは試合後の記者会見で、胸の内をこう語った。
「前回のW杯に出られなかったことを思うと、ここにいることがどれほど素晴らしいか想像していた。今、それを実現するために全力を尽くしている。この夢を叶えていることほど、嬉しいことはない」
<背番号は“9番”。しかし典型的なCFではないクーニャ>
背番号9といえばブラジル代表の歴代ストライカーを象徴する番号だが、クーニャは典型的なセンターフォワードではない。固定的にエリア内に張るタイプではなく、動き回りながら味方のためにスペースを作るスタイルだ。
それでも今回のハイチ戦では、よりエリア内で存在感を発揮するイゴール・チアーゴに代わって先発起用された。
興味深いことに、先制点を決めた直後、最初にクーニャを抱きしめに来たのは、そのイゴール・チアーゴだった。
クーニャはその理由を、チームの雰囲気の良さにあると語る。
「本当に“友達の集まり”なんだ。これだけ競争が激しい中で友達でいるのは簡単じゃない。でも僕たちは団結して、お互いを心から応援している。前の試合では僕がイゴールをすごく応援していた。この結束が、すべてを前向きに受け止める助けになる。間違いなく、今の形は素晴らしい。常識を破りながら、一緒に成長している」
<次戦はスコットランド戦 引き分けで突破確定>
ブラジルは次戦、ブラジリア時間24日(水)19時(日本時間25日(木)7時)にマイアミでスコットランドと対戦する。ブラジルはモロッコと勝点4で並ぶが、得失点差で首位に立っており、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。
クーニャは次のように分析した。
「改善すべき点はあるけれど、今日の内容には満足している。落ち着いて、忍耐強く戦うことが大事。試合の中で“苦しむ時間”を知ることも重要だ。ハイチはスコットランドとは引き分けに持ち込む寸前だったし、今日のスコットランド対モロッコも難しい試合だった。単純な計算どおりにはいかないと思う」
ただし、2得点の活躍にもかかわらず、クーニャがスコットランド戦で先発するかは未定だ。アンチェロッティ監督は会見で、ハイチ戦での起用は“相手に応じた選択”だったと説明した。
「この試合(ハイチ戦)では、マテウスのポジションが相手守備に問題を生むと考えた。スコットランド戦でも選択肢にはなるが、明確な固定スタイルを持ちたくはない。次の試合では変更する可能性もある」
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




