工業経営者の景況感がパンデミック以来の最低水準に

2026年 07月 14日

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工業企業家景況感指数(ICEI)は、2015〜2016年の景気後退期に次ぐ、統計上2番目に長い悲観局面になっている(写真:Agência Brasil/EBC)

ブラジル工業界の経営者の信頼感は、7月に、新型コロナ・パンデミック期の最盛期以来の最低水準に落ち込んだ。ブラジル全国工業連盟(CNI)が13日(月)に公表した調査によると、工業企業家景況感指数(ICEI)は6月の46.7ポイントから44.4ポイントへと2.3ポイント低下した。

この結果により、指標は19か月連続で50ポイントの境界線(信頼と不信の分岐点)を下回る状態が続いている。これは、2015〜2016年の景気後退期に次ぐ、統計上2番目に長い悲観局面となった。

<長期化する悲観ムード>

CNIは、指数が長期間にわたり低水準にとどまることは、工業活動に直接的な影響を及ぼす可能性があると分析する。

同連盟のマルセロ・アゼヴェード経済分析マネージャーによると、悲観の持続は生産ペースの鈍化、投資の停滞、雇用への影響につながるという。

「これほど長い悲観期が続くと、雇用の減少、生産の縮小、さらには生産投資の中止といった形で現実に反映されます」(マルセロ・アゼヴェード氏)

工業企業家景況感指数(ICEI)を構成する二つの指標は、7月にそろって下落した。

現状判断指数は0.7ポイント低下し、41.6ポイントとなった。 この数値は、経営者が「6か月前よりも事業環境と経済状況が悪化した」と評価していることを示す。

期待指数は3.1ポイント下落し、45.8ポイントとなった。 2022年11月以来最大の落ち込みであり、企業自身の先行きに対する楽観は弱まり、ブラジル経済全体への見通しは 一段と慎重なものとなった。

<外部環境の不確実性が影響>

CNIによると、期待の悪化は国際情勢の不確実性の高まりと密接に関連している。

中東情勢の緊迫化、そして米国がブラジル製品に対する関税を再び導入する可能性などが、企業のリスク認識を押し上げている要因として挙げられる。

「期待の悪化は、おそらく外部環境の不確実性の増大によるものです。中東での戦争の激化、そして米国によるブラジル製品への関税復活の可能性が影響しています」(マルセロ・アゼヴェード氏)

ICEIは0〜100ポイントで示される指数で、50ポイントが信頼と不信の分岐点となる。

7月版の調査では、CNIは7月1〜7日に1,118社を対象に聞き取りを実施した。内訳は、小規模企業442社、中規模企業411社、大規模企業265社となっている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)