サンパウロでブラジルのフェミニズム運動を記録した写真展が開幕

2026年 08月 20日

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サンパウロで、40年以上にわたり、ブラジルおよびラテンアメリカの女性運動、レズビアン運動、LGBTQ+運動を記録してきたアリッシ・オリヴェイラの写真展が開幕した(写真:Alice Oliveira)

【サンパウロ 8月19日】 サンパウロ州政府が運営する「性の多様性博物館」は19日、「レズビアン・プライドの日」に合わせ、活動家で写真家のアリス・オリヴェイラの歩みを紹介する新たな展示を開始した。オリヴェイラは40年以上にわたり、ブラジルおよびラテンアメリカの女性運動、レズビアン運動、LGBTQ+運動を記録してきた人物として知られる。

展示では、1980年代から1990年代にかけての集会、デモ、政治的連携、連帯のネットワークなど、当時の運動の歴史を伝える30点の写真が公開されている。さらに、ネガフィルム、文書資料、映像記録など、これまで長く埋もれていた関連資料も含まれる。

オリヴェイラ自身は長年、自らを写真家として認識しておらず、そのため資料のデジタル化や整理作業は最近になってようやく進められたという。

展示のキュレーターであり、オリヴェイラのアーカイブ研究者でもあるペドロ・ヴィエイラは、シス・ヘテロ規範に収まらない「ディシデント(異議を唱える)グループ」の歴史には、記録の欠如による大きな空白が存在すると指摘する。

ヴィエイラは「文書や写真による記録は、私たち自身の歴史を再構築するうえで不可欠だ。どんな人々がイベントに参加し、どんな活動家がいて、どのような課題が議論されていたのかを知ることで、現在に至るまでの道筋を理解できる」と述べた。

アリス・オリヴェイラのアーカイブを通じて、ブラジルのLGBT+運動がどのように発展してきたかをたどることができる。展示には、1995年にリオデジャネイロで初めてブラジル開催となった第17回国際ゲイ・レズビアン協会(ILGA)会議を記録した写真も含まれている。

この会議は、ブラジルのLGBTQ+史における重要な節目とされている。1995年6月の会議最終日、参加者たちはコパカバーナ海岸へ移動し、大規模なアクションを実施した。当時としては国内最大規模の動員であり、多くの歴史家はこの行動を「ブラジル初のプライド・パレード」と位置づけている。

アーカイブには女性運動の重要な場面も収められている。

1980年代後半、オリヴェイラはサンパウロ州ベルチオガで開催された第3回ラテンアメリカ・カリブ地域女性会議の運営に携わった。彼女によると、この会議はブラジルの女性運動が大陸全体と本格的に接触した最初の機会だったという。

オリヴェイラはまた、エルサルバドルで行われた2つの女性会議にも参加した。「これらの会議は、日常的に支援を得られない女性たちにとって大きな力となった。先住民族やキロンボラから、知識人、議員まで、多様な女性が一堂に会する場だった」と語る。

現在70歳となったオリヴェイラは、LGBT+高齢者の権利擁護に活動の軸を移し、各種委員会や政策領域で取り組みを続けている。彼女は、現在の運動には団結、成熟、明確な方向性が必要であり、権力争いを脇に置くべきだと強調する。

団結の重要性を示すため、彼女はブラジル初の女性首長であるジェニパポ=カニンデ族のカシッキ・ペケーナから学んだ比喩を紹介する。「一本の枝は簡単に折れるが、四、五本の枝が束になれば折れない」。

サービス情報
展示名: Acervo Alice Oliveira
会期開始: 2026年8月19日
会期終了: 2027年2月
会場: Museu da Diversidade Sexual(性の多様性博物館)
開館時間: 火〜日曜 10時〜18時
入場料: 無料(Symplaで予約)

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)