イグアスの滝、洪水の影響で水量が通常の30倍に

2014年 06月 10日

イグアスの滝、洪水

ブラジルとアルゼンチンにまたがる世界最大級の滝、イグアス。6月9日(月)は、パラナ州にあるイグアス国立公園にとって歴史的な日となった。

ブラジル南部を襲った大雨の影響で、滝の水量が毎秒4,600万リットルにものぼり、これまでに記録された最高水量に達したという。現地メディア(「G1」6月9日付け)などが報じた。

公開された写真には、すさまじい迫力のイグアスの滝が映し出されている。

滝の通常の水量は毎秒150万リットル。4,600万リットルは、じつに30倍以上だ。これまでの最高値は1983年に記録されている毎秒3,500万リットルで、この数字を塗り替えた。

水文観測データCopelによると、12時間以内に水の体積は毎秒410万立方リットルから1,440万立方リットルに上昇したという。

国立公園は現在も一般公開中だが、ブラジル側のメイン展望台までの遊歩道、いくつかのコースやパノラマエレベーターへのアクセスは、安全対策のため閉鎖されているという。

また、イグアス川でのボートツアーも、水の体積があまりに多いため中止を余儀なくされ、人気アトラクションであるラペリングができる場所も、一部流されてしまったという。

(文/柳田あや、写真/Cataratas do Iguaçu S.A)