健康食品として知られる「プロポリス」って、そもそもどんなものなの!?
2014年 06月 20日日本でも健康食品として浸透しているプロポリス。ブラジルは、その名産地として知られている。サントリーや山田養蜂場など日本企業が製造・販売しているプロポリスも、原料はブラジル産を使っている。
しかし、プロポリスはブラジルの市場で見てもインターネットで検索しても、種類も価格帯もずいぶん幅があり、何が良くて悪いのか、何を基準に選べばいいのか、解りにくかったりもする。
そもそも、プロポリスとは何なのか?
ブラジルのプロポリス製造企業のひとつハニーランドによると、プロポリスとは、蜂が巣を補強したり、巣に菌や微生物の進入を防ぐために作る蜂産品。ハチヤニとも呼ばれる。
プロポリスは、ミツバチが木樹の芽やつぼみなどから集めた樹脂成分や花粉を、ミツバチ自身が分泌する唾液(主に咽頭線から分泌されるパチロンというホルモン)と混ぜ合わせることによって生成されるという。
では、このプロポリスに、どんな成分があって、何の成分が人間の身体に良いとされているのか、どういう物質が何に効果あるのか、医学的に解明されているのだろうか?
答えはNOである。
はっきりとした答えがないから、医薬品ではなく“健康食品”なのである。
それでもさまざまな効能が信じられている。抗菌・抗ウイルス等を期待した病気予防・治療目的での服用が行われており、臨床医により、治療の補助剤として用いられる例もある。ミツバチもプロポリスを巣の補強だけでなく、殺菌など、巣の中の環境を環境維持に役立てているといわれている。
筆者も約1年間、プロポリスを試してみた。歯痛、口臭、腹痛、風邪のひき始めの喉痛、花粉症などにも効いたと感じており、今ではプロポリスは、自分の健康管理に欠かせないものとなっている。
ところで、製品としてのプロポリスは、ハチが巣箱に作ったプロポリス(ハチヤニ)を元に、機能性成分を抽出して液体化、あるいはサプリメント化したものだ。それゆえ、製品によって純度の高さも異なるし、純度は髙いものでもフルーツやハーブなどとミックスして摂取しやすくした商品もある。
純度の高さは、原則的に価格と比例する。廉価で純度が高い製品というものはあまりないと考えていいだろう。しかし、価格設定の基準は企業によってまちまちなので、高額な製品のすべてが純度が高いかといえば、そうとも限らない。
では、どんなプロポリスを選べばいいのか?
プロポリス選びのひとつの基準となりそうなのが、ブラジル農務省が証明する認証S.I.F(Serviço de Inspeção Federal)だ。この認証は、動物由来の加工製品を扱う業者に対して、工場の設備や衛生面での基準にクリアしたもののみに付与されるものだ。
また、プロポリスにはレッドプロポリスやグリーンプロポリス、ブラウンプロポリスなどさまざまな種類があるが、タイプによって機能は異なる。機能面で近年、注目度が高まっているのはグリーンプロポリスだ。
ブラジル産のグリーンプロポリスはアルテピリンCとフラボノイドを多く含んでおり、高炎症作用に優れているといわれている。細胞保護の機能が強いといわれ、インフルエンザ予防の可能性も示唆されている。
ハニーランドのプロポリス「アピランヂア」もグリーンプロポリス。こちらはパラナ州産のプロポリスを使っている。ちなみに、フランスで製造されている同製品の瓶は、プロポリスの特性を生かして衛生状態を保つように作られている。開封口に殺菌効果があるプロポリスが付着することで、瓶の中に外部からの菌や微生物の侵入を防いでくれる。
ハニーランドのアビランヂアは、日本ではホワイトハウス・シライが取り扱っていて、卸売から個人向け販売までを行っている。
商品お問合せ:ホワイトハウス・シライ
080-4109-4161(受付時間10:00-17:00)
http://www.honeyland-propolis.com/setumei.html
(文/加藤元庸、写真提供/ホワイトハウス・シライ)