アフロ・ブラジル文化の重要人物を描いた舞台3部作、サンパウロで上演

2014年 11月 16日

ビゾウロ・コルダォン・ジ・オウロ

サンパウロ市の商業社会サービス(セスキ)カンポリンポ支部で、黒人文化を題材にした物語を黒人俳優が演じる舞台劇三部作が上演されている。

同公演は、60年近く舞台芸術に人生を捧げてきた劇作家、舞台監督のジョアン・ダス・ネーヴィス生誕80年と、黒人意識向上の日(11月20日)がある月であることを記念して行われるもの。

「アフロ・ブラジレイラ」と題された三部作として、「ビゾウロ・コルダォン・ジ・オウロ」、「ガランガ、シコ・ヘイ」、「ズンビ」がそれぞれ上演される。

三部作の制作を手掛けるJMLプロドゥソンイス・アルチスチカスのラウラ・カストロによると本公演は、ジョアンの生誕80年を祝うと同時に、作品の再演と未発表劇「ユライア・オ・ヒオ・ド・ノッソ・コルポ」の上演にも捧げられているという。その劇はアクリ州の先住民族カシワナ族を描いたもので、ジョアンがアクリ州に滞在していたときに研究した同部族のことが題材になっている。この作品は2015年4月に上演が予定されている(次ページへつづく)。

(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Elaine Patricia Cruz/Agência Brasil)
写真は「ビゾウロ・コルダォン・ジ・オウロ」。ミナスジェライス州に伝わる黒人芸能を伝える音楽家マウリシオ・チズンバも出演。音楽担当はショーロの名カヴァキーニョ奏者ルシアーナ・ハベーロ