「やっちゃったかも」…は、ブラジルでも良くある話!? 酒の席で上司に非礼を働いてしまったときの対処法とは
2014年 12月 28日サンパウロではクリスマス休暇に入ると各家でパーティが開催され、連日のようにいろいろなパーティに参加する人も少なくない。中には仕事の上司の家でのパーティや、上司が参加するパーティもあるだろう。
しかし、そんな酒の席で酔った勢いでハメを外して上司に非礼を働き、翌朝、酔いがさめてから「おれ、やっちゃったかも」と思いだして青ざめる…という話、ブラジルでも少なくないようだ。
酒の席で上司に非礼を働いてしまったときの対処術について現地メディア(「エザミ」)が記している。ブラジルでも会社員の場合、非礼の度が過ぎるとキャリアに響くこともあるようだ。
キャリア・コンサルティング専門サービスを行う「トップ・クオリティ」社のジオヴァーニ・ファウカォン氏によると、パーティは楽しむものではあるが、一線を超えてしまった会社員が失敗する例はしばしばみられるという。
「まずは、一般的なパーティと会社に関わりがあるパーティをはっきり区別しなければなりません」(ジオヴァーニ・ファウカォン氏)
ジオヴァーニ氏によると、その後に会社での立場を悪くしたり、最悪の場合、解雇に至った例では、同僚と盛り上がるうちに乱暴になってしまう、酔っぱらって食事を食べるときの行儀が悪くなる、恥ずかしい踊りをしてしまう、非公式な場で出会った人に昇格を願い出る、といった例が、これまで見られたという。
もしこういった狼藉を行ってしまった場合の対処についてジオヴァーニ氏は、なによりもまず上司や、巻き込んでしまった同僚に、きちんと謝ることが大切だという。うやむやにしたり逃げ隠れすることは最悪のケースを招きかねないようだ。
「まずは会社の上司や同僚に謝罪して、会社からの通達を静かに待つしかありません」(ジオヴァーニ・ファウカォン氏)
もちろん、上司と普段、どのくらい親しくしているかによっても状況は異なるが、たとえ上司と仲良くしていたとしても、この時だけはプロフェッショナルとして接するべきだという。
「ことを起こしてしまった人は、どんな場合でもフォーマルで真面目な態度で事後の対応を行うことが大切です。より事を大きくしないためには、事態を重く受け止めなければなりません」(ジオヴァーニ・ファウカォン氏)
とはいえ、孤立する必要はないとジオヴァーニ氏はアドヴァイスする。
「会社では、常に自分が起こしたことは念頭に置いておきさえすればば、あとは普通に皆に挨拶して、ふだん通りふるまえばいいのです」(ジオヴァーニ・ファウカォン氏)
失敗しないためには、会社における親密さは、家族間の親密さとは異なるということを、つい忘れてしまいがちだが、改めて認識する必要があるという。
「パーティだからといって何をしてもいいというわけではありません。会社関係のパーティには同僚もいれば、上司もいるのですから」(ジオヴァーニ・ファウカォン氏)
(文/麻生雅人、写真/elbragon)