オスカー・ニーマイヤーの建築物、新たに3つがIPHANに登録

2016年 05月 7日

サンボードロモ サンバ リオ ニーマイヤー IPHAN 文化遺産

国立歴史美術遺産院(IPHAN:イファン)の文化遺産諮問理事会は、5月6日(金)、建築家オスカー・ニーマイヤーが手掛けた3つの建築プロジェクトを新たに登録した。同団体および現地メディア「オ・グローボ」(同日づけ)などが報じている。

委員会による第82回会議は、リオ市旧市街区(セントロ)にあるグスターヴォ・カパネマ・パレスで行われたイファンの設立80周年の祝賀会の中で行われた。

イビラプエラ公園 ニーマイヤー

現在、イファンの遺産諮問理事会のメンバーは文化、観光、建築、考古学などの様々な分野の専門家23名によって構成されており、同メンバーが登録プロセスを評価する。

遺産諮問理事会の会議にはイファンのジュレーマ・マシャード代表および理事会のメンバーだけでなくリオデジャネイロ市エスコーラ・ヂ・サンバ独立リーグ(LIESA)のジョルジ・カスタニェイラス会長も出席した。会議の後に行われた投票では、全員一致で登録が決定されたという。

登録されたのは、ニテロイ市の現代美術館(MAC)、サンパウロ市のイビラプエラ公園のオスカー・ニーマイヤーによる建築群、リオデジャネイロ市のオスカー・ニーマイヤーの設計によるサンバ・パレード会場。イファンは2007年に、24のオスカー・ニーマイヤーの建築プロジェクトの登録を承認しているとのこと。

ニテロイ 現代美術館 IPHAN

ニテロイ市の現代美術館は完成から20年が経っており、改修のため一時閉館中だが、近く再オープンされる予定とのこと。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil、写真中/Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas、写真下/Lia de Paula/ MinC)
写真上は2014年3月5日、リオデジャネイロ。エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ団体)決起集会がおこなわれたサンバ・パレード会場。写真中はサンパウロ市、イビラプエラ公園にあるニーマイヤーによる建築物。写真下はニテロイ市にある現代美術館