姉妹友好地域の山梨県がミナスジェライス州の青少年オーケストラを招へい
2016年 07月 9日現在、ブラジルのミナスジェライス州から来日中の青少年によるNGOオーケストラ団体「オーケストラ・ジョーヴェン・ジェライス」が、7月6日(木)、駐日ブラジル大使館を訪問した。
「駐日大使館では、先般、文化スペースを拡張しました。音楽の演奏などブラジルの様々な文化イベントを積極的に行っていきたいと考えています。ポピュラー音楽だけでなくクラシック音楽も日本に紹介していきたいと考えています。当大使館に、オーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスのみなさまをお迎えできて大変うれしく思います」(アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使)
大使はまた、来年(2017年)はヴィラ=ロボスの生誕130年の記念の年で、本国の音楽アカデミーと日本のヴィラ=ロボス協会とでパートナーシップを組んで記念イベントの企画を進めているとも語った。
オーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスは、ミナスジェライス州で、生活環境に恵まれない青少年に弦楽器や管楽器、打楽器などの教育を行いクラシック音楽など芸術・文化・教育活動を通じて、人材育成を行うプロジェクト。創立から現在に至るまで、1,600人以上の青少年を育成してきたという。
「駐日大使館では、先般、文化スペースを拡張しました。音楽の演奏などブラジルの様々な文化イベントを積極的に行っていきたいと考えています。ポピュラー音楽だけでなくクラシック音楽も日本に紹介していきたいと考えています。当大使館に、オーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスのみなさまをお迎えできて大変うれしく思います」(アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使)
大使はまた、来年(2017年)はヴィラ=ロボスの生誕130年の記念の年で、本国の音楽アカデミーと日本のヴィラ=ロボス協会とでパートナーシップを組んで記念イベントの企画を進めているとも語った。
同州ベロオリゾンチ市にて1997年に創立されたオーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスは、これまでブラジル国内で300回を超える演奏会を開催。延べ観客数は23万人にのぼるという。海外でも、スペイン、イタリア、フランスなどの欧州や米国を中心にほぼ毎年、延べ約70回の公演を行ってきたとのこと。日本へは今回が初の来日となる。
招へいしたのは、ミナスジェライス州と姉妹友好地域である山梨県。
「1973年以来姉妹友好関係にあります山梨県の訪問団が昨年(2016年)にミナスジェライス州を訪問した際、オーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスのみなさまがミネイラォン競技場で、演奏で我々を温かく向けてくれました。この演奏に本県の副知事や教育庁が大変感銘を受けたことがきっかけで、本県によるオーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスの招へいが実現しました」(山梨県観光部・桶川昇次長)
「メンバーのひとりであるマテウスはファヴェーラの生まれで、少年時代からオーケストラ・ジョーヴェン・ジェライスの活動に参加してきました。彼は日本にくることがきまったとき、ぜひ日本で勉強したいと話してくれました。とても素晴らしいことだと思いました」(オーケストラ・ジョーヴェン・ジェライス代表ホジアーニ・ヘイスさん)
「日本に来ることができて本当にうれしいです。ありがとうございます」(マテウスくん)
今回来日したのは、選抜メンバーの32名。オーケストラは6月30日から7月11日まで12日間日本に滞在、7月3日までの4日間は山梨県に滞在し、同県コラニー文化ホール(7月1日)、富士急ハイランドなど(7月2日)、河口湖ステラシアター「国際青少年交流演奏会」(7月3日)で演奏を行った。公演によっては県の楽団との共演も行われたという。
日本での演奏会では、チャイコフスキーの「1812年(序曲)」やベートーヴェンの「交響曲第5番」からアリ・バホーゾの「ブラジルの水彩画」まで、クラシックとポピュラー音楽を交えたレパートリーを披露しているとのこと。
駐日ブラジル大使館でも、「ブラジルの水彩画」では、タンボリンやパンデイロを交えてサンバのリズムに乗ってオーケストラの演奏を行った。
7月9日(土)には「国境なき音楽」計画の一部として、栃木県佐野市の文化会館大ホールで「第2回 日本&ブラジル音楽フェスティバル」に参加する予定(開演18時半~、問い合わせ:080-3520-9361(木下))。
(写真・文/麻生雅人)