ヴィラ・イザベウ、2017年のカーニバル出場に赤信号
2016年 10月 2日リオデジャネイロの伝統的なエスコーラジサンバ(サンバ団体)のひとつウニードス・ジ・ヴィラ・イザベウ(以下、ヴィラ・イザベウ)が2017年のカーニバルに出場できないかもしれない…。現地メディア「オ・グローボ」、「G1」、「オ・ヂア」(9月30日づけ)が伝えている。
9月30日(金)、ヴィラ・イザベウが、活動を中断する可能性があるという声明を発表したという。同団体は裁判所によって関連口座を凍結されたとのこと。
この日、団体のクアドラで予定されていた、2017年のカーニバルのためのサンバエンヘード(行進のテーマ曲)・コンテストの選考のセミファイナルと、第2ポルタ・バンデイラ(行進における団旗を掲げる役割の2番手)選考もキャンセルとなった。
「オ・ジア」によると、債務は、ウィウソン・モイザース元代表が団体を管理していた2006年~2013年に発生したもので、負債額は204万607.97レアルとのこと。
団体はジャイミ・ベルナルヂーノ・フェヘイラ・ヂ・アウブケルキ(通称ジャイミーニョ)によって2011年より129万6000レアルの債務の返済を求められており、支払い方法や時期に関する協議が重ねられてきたが、合意に至らなかったようだ。
「オ・ヂア」によると2015年にもヴィラ・イザベウは裁判所の命令で約1か月、口座を凍結されているという。2011年にクアドラ(練習場)の音響を改善するための資金の支払契約が実行されておらず、第49民事裁判所の命令で実行されたとのこと。
(文/麻生雅人、写真/Marco Antônio Cavalcanti/Riotur)
写真は2016年2月9日、リオデジャネイロのサンバカーニバルで行進するヴィラ・イザベウ