リオのカーニバル、3日目の3番手サン・クレメンチ

2014年 03月 4日

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3月2日(月)付け「G1」(電子版)などが伝えたリオのカーニバル、3日目の様子より。3番手は、毎年社会的なテーマを取り上げるSão Clemente サン・クレメンチの登場。

今年は、サンバを育んだ「ファヴェーラ」の歴史をテーマに取り上げて、リオに初めてできたファヴェーラと考えられているMorro da Providência モーホ・ド・プロヴィデンシア、ファンキが流行る現代の姿までを描いた。

コミサォン・ヂ・フレンチは、1896~97年にバイーア州で起きたカヌードス戦争を紹介。アレゴリアには、民衆を率いたAntônio Conselheiro アントニオ・コンセリェイロの像がそびえていた。カヌードス戦争に端を発した、現在”コムニダーヂ(コミュニティ)”と呼ばれる低所得者層の居住区の通称名”ファヴェーラ”の由来が、まずは紹介された。

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リオのファヴェーラ名物でもある、Churrasco na Laje シュハスコ・ナ・ラジと呼ばれる家屋の屋上で行われるシュハスコ(サンバ、ファンキ、レゲトンなどと一緒に楽しむ)など、ファヴェーラの文化も紹介した。

行進の演出を手掛ける監督マックス・ロペスは「これは大胆な、前例のない試みです。サンバはファヴェーラで作られたのに、(カーニバルで)誰もファヴェーラについて語っていません」と語った。

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(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)