“非公式”カーニバル、リオで今週日曜に開幕

2026年 01月 4日

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伝統的なカーニバルのブロッコのひとつコルダォン・ド・ボイ・トロ(写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)

リオのカーニバルは正式には2月に始まるが、すでに地元のカリオカや観光客は、紙吹雪や仮装、そしてサンバとともに街へ繰り出す準備を整えている。

今週日曜(1月4日)、リオデジャネイロでは「非公式カーニバル」と呼ばれる催し(“プレ・フォーリア”)がスタートし、中心部や南部・北部の各地区に70以上のブロッコ(ストリート集団)が登場する。これにより、プレ・カーニバル期間の象徴的な幕開けとなる。

ブロッコの集合は朝早くから始まる。午前8時を皮切りに、旧市街区の広場や歴史的な通り、文化施設には、立ち止まって演奏するブロッコや練り歩くブロッコが次々と姿を見せる。プログラムは一日を通して続き、夕方には、伝統の「コルダォン・ド・ボイ・トロ」が大規模な合同パレードを率いる。旧市街区を出発した一行は、アテーホ・ド・フラメンゴ(グアナバラ湾沿いの埋め立て地公園)を経て、ボタフォーゴ、コパカバーナへと進んでいく。

ボイ・トロのメンバーであり、非公式ブロッコの団体「デスリーガ・ドス・ブロッコス」の代表でもあるルイス・オターヴィオ・アウメイダ氏によると、「非公式」という呼び方には、単なる区分だけでなく、“抵抗”の意味合いが込められているという。

「“非公式カーニバル”という定義が生まれたのは、2009年以降、市当局が(路上の)カーニバルを公式化しようと試みてきたためです。現在“非公式”と呼ばれているものは、本来は単に“カーニバル”と呼ばれてきたもので、この街では200年以上そうだったのです」(ルイス・オターヴィオ・アウメイダ氏)

アウメイダ氏によると、ブロッコが路上で活動するために事前の手続きを義務づけた市の新たな政令は、結果として“人工的な区分”を生み出してしまったという。

「ブロッコの規模や性格に関係なく、6か月前から書類上で存在していなければならない、という扱いになってしまったのです」(アウメイダ氏)

従来型のリーガ(連盟)とは異なり、デスリーガ・ドス・ブロッコスは自らを“ムーブメント”と位置づけている。

「デスリーガはリーガ(連盟)ではありません。私たちはブロッコを組織しません。参加は完全に自由意志によるもので、私たちが行うのは、各集団の意向に沿ってスケジュールを調整する程度です」(アウメイダ氏)

デスリーガの公式SNSや各ブロッコのページでは、当日の全プログラムを確認できる。

「プレ・カーニバル期間中は、イベントやリハーサル、パレードが途切れることなく続きます。最も確実なのは、ブロッコのInstagramや、フォーリア(お祭り騒ぎ)情報を発信するページをフォローすることです」(アウメイダ氏)

リオの日常に深く組み込まれた路上のカーニバルは、経済を動かし、観光を押し上げ、都市のダイナミクスそのものを変えている。アウメイダ氏は、行政の役割は祭りの本質に干渉することではなく、あくまで基本的なインフラを確保することにあるはずだと強調する。

「カーニバルは都市に安定した収入をもたらします。行政の役割は控えめであるべきで、安全や清掃、交通といった基本的な部分を確保しつつ、世界最大の民衆の祭りそのものには干渉しないことが重要です」(アウメイダ氏)

さらにアウメイダ氏は、旧市街区の文化的な再生の重要性も強調する。

「企業が撤退したことで、この歴史ある土地に住民が戻ることが不可欠になりました。私たちはその必要性を声明などで訴えてきましたが、ようやくその成果が見え始めています」(アウメイダ氏)

今年の“非公式カーニバル”の開幕には、子ども向けの企画も用意されている。アテーホ・ド・フラメンゴでは「アベルチュリーニャ」と呼ばれる子ども向けイベントが行われ、伝統的な遊びやワークショップ、キッズ向けのショーが楽しめる。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)