アンチェロッティ監督、日本戦での戦略を説明。「日本は尊敬すべきチームで、攻撃が鋭く脅威でデュエルが強い」

2026年 06月 30日

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ヒューストン(米国)、2026年6月29日。ブラジルは日本に逆転勝ちし、ラウンド16進出を決めた。各国メディアはアンチェロッティ監督の采配も評価した(写真:Rafael Ribeiro/CBF)

カルロ・アンチェロッティ監督が、2026年FIFAワールドカップ初戦のモロッコ戦(1–1/米国ニュージャージー)でFWエンドリッキを起用しなかった判断は、ブラジル国内外で皮肉交じりの反響を呼んでいた。それから16日が経過し、指揮官は今度のラウンド16、7月5日(日)17時(ブラジリア時間/日本時間7月6日(月)5時) に行われるノルウェーまたはコートジボワールとの一戦で、エンドリッキを先発起用する可能性を示唆した。

29日(月)にヒューストン(米国)で行われた日本戦で、MFルーカス・パケタが前半終了時に負傷交代を余儀なくされると、アンチェロッティはエンドリッキを投入。この時点でブラジルは0–1とリードを許していたが、最終的に2–1で勝利し、後半アディショナルタイムの得点で逆転した。

アンチェロッティは試合後の記者会見で、次戦の先発に関してこう語った。

「そうだ、(パケタの代わりに)この布陣で先発することは十分あり得る。もっとエリア内での強さが必要だったし、エンドリッキはその強さと存在感をもたらせる。彼は非常に良い試合をした。強度があり、相手にとって大きな脅威だった」

エンドリッキの投入は、試合の流れに応じた戦略変更でもあった。前半は中央突破を試みるも効果がなく、後半は日本守備陣に対しクロスを多用する形へと切り替えた。試合全体で25本のクロスが記録され、そのうちの一本がMFカゼミーロの同点ゴールにつながった。

アンチェロッティはこう振り返る。

「日本が非常に守備を固めていたため、前半はチャンスを作るのに苦労した。そこでクロスとエリア内の存在感を増やす解決策を探した。これは進化だと思う。前の試合(24日、マイアミでのスコットランド戦/3–0)ではスペースを見つけるのに問題はなかったが、今回は違った。しかし後半はうまく解決できた」

ブラジルがワールドカップの決勝トーナメントで逆転勝利を収めたのは、2002年大会準々決勝(静岡)でのイングランド戦(2–1)以来。奇しくもその大会はブラジルが最後に世界タイトルを獲得した大会であり、今回の勝利はアンチェロッティにとって「チームの成熟」を示すものとなった。

「日本は尊敬すべきチームで、攻撃が鋭く脅威で、デュエルが強い。一方で、(モロッコ戦の前半のように)ブラジルは混乱して迷走していたわけではなかった」

日本の先制点につながった、DFダニーロのパスミスについても指揮官は過度に問題視しなかった。

「サッカーにはミスがある。前を向いて考えなければならない。誰も、チームが追いつけないとは思っていなかった。苦しむのは普通だ。特に現代サッカーでは。そして、安堵もまた普通だ」

アンチェロッティはそう締めくくった。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)