ブラジル対日本戦の結果報道で、各国メディアが「キャプテン翼」に言及
2026年 06月 30日
日本を2–1で下し、ブラジルが2026年FIFAワールドカップのラウンド16進出を決めたヒューストン(米国)での一戦は、海外のスポーツメディアでも大きく取り上げられた。ヒューストン(米国)、2026年6月29日。ブラジルは日本に逆転勝ちし、ラウンド16進出を決めた。各国メディアはアンチェロッティ監督の采配も評価した(写真:Rafael Ribeiro/CBF)
カルロ・アンチェロッティ監督が施した采配の変更、そして日本の人気アニメ『キャプテン翼』(ブラジルでは『スーペルカンペオンズ』として知られる)にまつわる話題が、各国の報道で相次いだ。
スペインの「Marca」は、後半アディショナルタイムに決勝点を挙げたFWガブリエウ・マルチネッリを、アニメの主人公・大空翼(Oliver Tsubasa)になぞらえて紹介。スペインでは同キャラクターが “Oliver Atom” として知られていたことにも触れた。
イタリアの「Corriere dello Sport」は、「まだ“オリバーとベンジー”(欧州での呼称)ではない」と見出しを掲げ、背番号22のブラジル人が「日本を泣かせた」と報じた。オリバーは主人公の翼、ベンジーは若林源三にあたるキャラクターで、作中ではライバルから親友へと変わる関係として描かれている。
ポルトガルの「MaisFutebol」は、右サイドのダニーロのパスミスを奪い、中央突破から右隅へ決めたMF佐野海舟のゴールを「アニメから抜け出したようだ」と表現。さらに、アンチェロッティのチームは「最後の笛が鳴るまで、どんな試合も失われていないことを示してきた」と記した。
米国の「New York Times」と英国の「BBC」は、アンチェロッティ監督の采配を決定的要因として強調。米紙は、ヒューストンで指揮官が「最も冷静な頭脳」だったとし、マルチネッリを左サイドではなく中央寄りに配置した判断を評価した。まさにその位置から、ブラジルは決勝点を生み出した。
アルゼンチンの「Olé」はブラジルの内容に辛口の評価を下した。「プレーよりもユニフォームの重みで、アイデアよりも恥ずかしさで、完全な“ヴィニ依存”で」と記し、FWヴィニシウス・ジュニオールへの依存度を指摘。さらに、試合が行われた都市名を引用し、「ヒューストン、代表は問題を抱えていた」と皮肉を交えた。
メキシコの「Record」も同様のトーンで、アンチェロッティを「チェスの名手」と称しつつ、「それだけでは次のステージでは足りない」と分析した。
一方、日本側の報道は当然ながら落胆の色が濃い。日刊スポーツ はこの試合を「ヒューストンの悲劇」と表現。スポーツ報知 は、南野拓実、三笘薫、遠藤航といった大会前からの主力の離脱、さらに大会中に左膝を負傷した久保建英など、戦力面の不運を振り返り、日本にとって、世界タイトルへの道のりは依然として険しいという見方で結んだ。
ブラジル代表は次戦、ラウンド16で再びピッチに立つ。試合は 7月5日(日)17時(ブラジリア時間/日本時間7月6日(月)5時) にニュージャージーで行われる。対戦相手は、6月30日(火)14時(ブラジリア時間/日本時間7月1日(水)2時) にダラスで行われるノルウェー対コートジボワールの勝者となる。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




