ブラジル、化学製品の規制を強化へ
2026年 08月 4日
【ブラジリア、8月3日】 ブラジル連邦警察は、違法薬物やその他の向精神性物質の製造が可能となる化学製品の管理・監督を規定する新たな訓令を公布した。
この措置は3日(月)付で官報に掲載され、連邦法で定められた監視手続きの更新を行うもの。
新規定では、連邦警察の管理対象となる化学製品を製造、販売、輸送、保管、または使用する個人・法人に対し、登録、許可取得、監督、責任の範囲を明確化している。対象物質のリストは司法・公安省が定めている。
新たなルールにより、管理対象化学製品を扱う企業や専門職は「化学物質管理システム」を通じて登録し、営業許可を申請する必要がある。同システムは、証明書や特別許可の発行、輸入・輸出・再輸出の許可申請にも使用される。
規定のもう一つの柱は、毎月の化学製品の動きを報告する「月次管理報告書」の提出義務である。前月のすべての取引・移動情報を含め、毎月15日までに提出しなければならず、対象物質の動きがない月も提出が求められる。
<監督・罰則>
規定によると、連邦警察の担当チームは、管理対象化学製品を扱う施設や場所を検査し、不正な状態で保管・使用されている化学製品を押収することができる。
違反行為は重大度に応じて分類され、それぞれに対応する制裁が定められている。
軽度の違反:警告(再犯の場合は罰金、 2,128.20レアル〜2万レアル → 約6万3,846円〜60万円)
重大な違反:罰金2万〜35万レアル → 約60万円〜1,050万円
さらに、再犯者には最大180日間の営業許可停止が科される可能性があり、より深刻なケースでは、違法目的への化学製品の転用に関与した場合など、許可の取り消しもあり得る。
違反行為には、登録・許可の未取得、義務情報の不提出、連邦警察の許可なしの活動、無許可の輸入・輸出、当局の検査を逃れるための書類やラベルの改ざんなどが含まれる。
<目的>
連邦警察によると、今回の措置は、違法薬物製造に利用され得る化学物質の管理を強化し、取引の追跡能力と監督機関の取り締まり体制を拡充することを目的としている。
今回の新規定により、2020年および2021年に公布された旧規定は廃止される。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




