映画『ググの世界』、2027年オスカー国際長編映画賞のブラジル代表に選出

2026年 09月 17日

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映画『ググの世界』。サッカーが大好きな快活なググは、化粧をしてダンスをするのも好きな少年。理解ある祖母と暮らしているが、祖母にアルツハイマーの兆しが現われると、祖母と引き離されることを恐れググは、なんとか祖母の病状を隠そうとするが…(写真:Paris Filmes/Divulgação)

映画『ググの世界(原題「Feito Pipa」)』(監督:アラン・デベルトン)が、2027年のアカデミー賞(オスカー)国際長編映画賞部門のブラジル代表作品に選ばれた。選出は16日(水)、ブラジル映画芸術アカデミーによって発表された。同アカデミーは、ブラジルを代表してオスカーの同部門に提出される作品を選定する機関だ。

同作は、9月6日に発表された6本の最終候補作品の中から選ばれた。今回の選考には計15本の長編作品が応募・審査対象となっていた。

長編映画『ググの世界』は、北東部セアラー州内陸部のキシャダーで撮影された。物語は、サッカーを愛する11歳の少年ググ(ユーリ・ゴメス)が、祖母ジウマ(テカ・ペレイラ)と暮らす日々を描く。祖母の健康状態が悪化する中、このことが父バチスタ(ラーザロ・ハモス)に知られると、ググはブラジリアに住む父の家で暮らさなければならなくなると考え、祖母の健康状況を隠そうとするが…。

同作は今年のグラマード映画祭で最も多くの賞を受賞した。受賞したのは以下のとおり:

最優秀監督賞
最優秀女優賞(テカ・ペレイラ)
最優秀助演男優賞(ラーザロ・ハモス)
観客賞最優秀作品賞
ユーリ・ゴメスへの特別賞

ラーザロ・ハモスはSNSで次のように喜びを語った。

「今年は本当に素晴らしい映画がたくさんあった。その中で『ググの世界』がオスカーへの道を歩むために選ばれたことは、ものすごく感動的だ。映画を自分たち自身が大切にし、評価するところからすべてが始まるんだ」

さらにハモスは続けた。

「この映画は、ブラジルが必要としていて、ブラジルにふさわしい作品だと思う。ブラジル独自の映画言語、テーマ、演技、監督、脚本──そのすべてが詰まっている」

選考委員会の委員長クレリア・ベッサも、作品の持つ「繊細な言語」が選出理由の一つであると強調した。

「アラン・デベルトン監督の『ググの世界』は、普遍的に響く繊細な物語でありながら、セアラー州内陸の町を舞台に強いブラジル的アイデンティティを示している。家族、祖母と孫の絆、子ども時代、人生の有限性を描き、すでに重要な国際映画祭でも受賞している作品です」と述べた。

ブラジル国内での公開は11月5日に予定されているが、それに先立ち10月のリオ映画祭で上映される。

ブラジルはこれまで、オスカー国際長編映画賞の最終候補に6回選ばれている。直近では、クレーベル・メンドンサ・フィーリョ監督の『シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』、そしてヴァウテル・サリス監督の『アイム・スティル・ヒア(Ainda Estou Aqui)』が最終候補となり、後者はブラジル作品として初めて同部門のオスカー像を獲得した。

2027年オスカー国際長編映画賞の ショートリスト(15作品) は、12月に米国映画芸術科学アカデミーによって発表される予定。正式な 5作品のノミネート発表 は、来年1月21日に予定されている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)