ブラジルとアメリカ合衆国、綿をめぐる貿易紛争に終止符

2014年 10月 2日
ブラジル アメリカ合衆国 綿紛争終結

ブラジルとアメリカ合衆国は、合衆国政府が綿花栽培農家に補助金を出してきたことで、10年に及ぶ貿易紛争を続けてきたが、両国間に緊張関係を作っていた苦い対立は終結したようだ。

10月1日(水)、ブラジルとアメリカ合衆国の両国はワシントンで、合衆国がブラジルに3億USドルの追加支払うことを含む二国間協定に合意したと、ブラジル政府が「ポータウ・ブラジル」を通じて発表した。

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南米最大の農畜産業見本市「第37回エキスポインテル」が盛況

2014年 09月 4日
エキスポインテル

リオグランヂドスウ州エステイオ市のアッシス・ブラジル展示場公園で8月30日から開催されている農畜産業の国際見本市「第37回エキスポインテル」(9月9日まで)。

141ヘクタールという広大な会場で開催さるエキスポインテルは南米最大の展示見本市で、世界最大規模の農畜産業に関するイベントのひとつだという。

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ブラジル最大級の財閥グループ創始者が他界

2014年 08月 26日
アントニオ・エミリオ・モライス

伯国を代表する多国籍企業の一つ、ヴォトランチン・グループ名誉会長のアントニオ・エルミリオ・デ・モラエス氏(86)が24日夜、聖市の自宅で亡くなったと25日付伯字紙サイトが報じた。

聖州ヴォトランチン市で生まれた同グループは伯国最大級の財閥で、子会社を通じて金属、鉄鋼、セメント、紙・パルプ、農業、投資、金融などの事業を展開中だ。

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ブラジル、大豆生産は増加するも加工設備不足。食品加工業、拡大の余地あり!?

2014年 08月 26日
ブラジル大豆生産増

ブラジルの穀物生産は順調に伸びているが、食品加工業界の伸びはそれについていっておらず、生産向上の恩恵に与れずにいる。

加工施設などの整備が生産の伸びに追いつかない代表例は、過去10年間に生産量が73%増えた大豆だ。

残念な事に、同じ10年間に大豆を粉にする能力は35%しか伸びていない。加工材料として利用された大豆の量に至ってはわずか28%しか伸びていないという。

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ブラジルはカカオ栽培に適した希少な地理的条件を持つ国のひとつ

2014年 07月 23日
ブラジルのカカオ

これまでこのコラムではブラジルにおけるチョコレートの市場についてお話してきました。今回は、チョコレートの原料であるカカオについてのお話です。

世界で栽培されているカカオの品種は大きく分けて、3つに分けられます。

<フォラステロ種 Forastero>
南米原産の栽培種で、産出量が多く安価。病害虫にも強く成長も早いため、チョコレートが普及するとともに、栽培しやすいフォラステロ種が好まれるようになりました。現在では、世界のカカオ生産量の80%をフォラステロ種が占めています。

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スターバックス、2014年のブラジルのコーヒー豆を不作と評価

2014年 02月 16日
ブラジルコーヒー

ブラジルは世界のコーヒー市場の約3割を賄い、コーヒー豆の輸出額は世界一(農林水産省「ブラジルの農林水産業概況」による)。高級な豆から格安の豆まで揃うブラジルの豆は、日本中のコーヒー愛好家たちにとってなくてはならない存在だ。

そのコーヒー大国ブラジルは、2013年は大豊作だったが、2014年は一転して大不作となる見込みのようだ。スターバックスの見解を2月14日付け「ブルームバーグ」(電子版)が報じた。

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