ブラジルの下院で派遣法修正案承認。連邦政府の思惑反映されず

2015年 04月 27日
派遣法改正

ブラジルの下院は4月22日、派遣法修正案を可決した。この修正案は本質部には手を加えておらず、民間企業では全ての活動を派遣社員に委ねることが認められると23日付の伯字各紙が報じた。
 
修正法案は今後、上院に送られるが、ヘナン・カリェイロス上院議長(民主運動党・PMDB)は、下院での投票前に「派遣法の修正は無制限に許されるわけではなく、上院で新しく修正が加わったら、下院に差し戻すことになる」と語った。

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ブラジリアが遷都55周年

2015年 04月 27日
brasilia

ブラジルの首都ブラジリアが4月21日、遷都55周年を迎えた。

この日、好天に恵まれた市民達は、21カ所で開催される57のイベントを楽しむべく、早朝から自転車やスケート、徒歩で街頭に繰り出した。21日~24日にかけて現地メディアが伝えている。

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「先住民の日」、各部族が国会に集結。民族衣装で権利を主張

2015年 04月 22日
先住民の日

4月16日朝、下院では19日の「先住民の日」への顕彰の意味の特別セッションが開かれ、大勢の先住民が先住民独特のダンスとリズムを披露して人々の注目を集めた。

こうした光景に慣れていない方は「議会の場でコスプレ?」と思われるかもしれないが、ブラジルではこうした光景は決して珍しくない。北・中・南米では今も部族単位で暮らす先住民がかなりおり、ブラジルでも各地に先住民の保護区がある。保護区を離れ、街で暮らす先住民も相当数いるという。

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「収賄もみんなでもらえば怖くない!?」だったブラジルの今後

2015年 04月 21日
dilma

4月12日に2回目の反ジルマ(ジウマ)大統領・反PT(労働者党)のデモが(ブラジル)全土で行われた。200万人近くを動員した前回ほどの盛り上がりには至らなかったが、ブラジル全土で70万人が参加した。

デモへの参加動機の第一は、巨額な贈収賄行為に対する怒りである。労働者の代表、貧しい人の味方であったはずの労働者党が政権に就いた途端、自分たちの利益確保に走り、大泥棒と化してしまったことへの抗議である。

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ジウマ大統領の支持率、下げ止まる。弾劾を訴える国民の多くはジウマ氏が罷免された場合、何が起こるかまで理解していない!?

2015年 04月 19日
ジウマ大統領 支持率下げ止まる

4月9日、10日に調査会社ダッタ・フォーリャがブラジル全国の2834人を対象に行った調査で、国民の60%(前回「3・15」デモ直後は62%)が現政権を「悪い/最悪」と評価し、ほぼ同数の63%が議会はジウマ大統領の弾劾手続きを行うべきだと答えたと、「4・12デモ」当日付の「フォーリャ」紙が報じた。

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連邦会計検査院(TCU)、連邦政府の公的銀行からの借り入れを違法と判断

2015年 04月 18日
アエシオ・ネーヴィス

連邦会計検査院(TCU)は4月15日、連邦政府が2014年に公的銀行から金を借り入れ、基礎的収支の数字を改善するための会計操作を行ったことは、財政責任法(LRF)違反との判断を下した。

2014年の大統領選で最後まで戦った民主社会党(PSDB)のアエシオ・ネーヴィス上議は、これをジウマ大統領の罷免の理由にしようとしていると16、17日付伯字紙が報じている。

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ブラジルの景気低迷、新中間層から高等教育などの社会的恩恵を奪う!?

2015年 04月 15日
景気後退が新中間層の生活に影響

政府の社会政策と好景気に支えられ、EクラスからC~Dクラスに移行した新興中流階級が、景気低迷やインフレ高騰で、折角得た恩恵を失う可能性があると12日付「エスタード」紙が報じた。

景気後退(リセッション)さえ予想される中、先週は、12カ月累積の拡大消費者物価指数(IPCA)は8.12%上昇、2月までの3カ月間の平均失業率は7.4%との発表もあった。

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