インドネシアがグラルチ被告の銃殺刑執行。国外で処刑されたブラジル人は2人目

2015年 04月 28日

ホドリゴ・グアルチ被告

インドネシアで麻薬密売容疑で逮捕され、死刑判決を受けていたブラジル人のホドリゴ・グラルチ被告(42)の銃殺刑が、ブラジル時間4月28日午後に執行されたと28日付伯字サイトが報じた。

グラルチ被告は04年に6キロのコカインを持ち込もうとして逮捕され、翌年死刑判決を受けた。同被告は、今年1月に同国で麻薬密売容疑で死刑に処されたモレイラ被告に続き、国外で処刑された2番目のブラジル人となった。

同被告の親族は昨年、精神分裂症(統合失調症)との診断書を提出、同国医師もそれを裏付けたが、今年3月に同国検察の要請で行われた再鑑定の結果は未公表だ。

モレイラ被告処刑後、ジウマ大統領が「大変遺憾で憤りを覚える」と表明するなど、両国関係は緊張度を高めている。現在、在ジャカルタ・ブラジル大使は帰伯しており、ブラジル大使館はレオナルド・モンテイロ通商担当が臨時で指揮している。

インドネシアは麻薬密売への量刑を強化しており、13年に5年ぶりに死刑を復活させていた。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Reprodução/Bom Dia Brasil/TV Globo)
写真はホドリゴ・グアルチ被告、「ボンジーア・ブラジル」より。TVグローボのニュース番組「ボンジーア・ブラジル」はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)