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合衆国マクドナルドにレシピを変えさせた(!?)ジェイミー・オリヴァーも出演する映画「世界中の子どもが危ない」

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ブラジル映画祭で公開中の「世界中の子どもが危ない」に、料理人でもあり、食育の伝道師でもあるジェイミー・オリヴァーが登場。TEDカンファレンスで行った有名なスピーチが紹介されている。

ジェイミー・オリヴァーは、合衆国マクドナルドの食肉加工工程を告発したことでも有名だ。

ことの発端は2012年。ABCで放送されている自身のTV番組「ジェイミー・オリヴァーのフード革命(Jamie Oliver’s Food Revolution)」の中でジェイミーは、合衆国マクドナルドが、商品用の食肉の加工過程で水酸化アンモニウム(アンモニア水溶液)を使用していることを告発したという。

ジェイミーが肉の製造過程を再現した映像はyoutubeでも注目を集め、「ピンクスライム肉」と呼ばれて話題となった。その後、合衆国マクドナルドがレシピの変更を発表したというニュースが報じられている。

アメリカ合衆国ではマクドナルドに先駆けて「バーガーキング」と「タコベル」は、すでに水酸化アンモニウムの使用はやめているという。

ちなみに、同じ話題を扱ったUOLの報道では、ラテンアメリカのフランチャイズArcos Dourados(アルコス・ドウラードス)は「各国の規制当局の指導のもとで作られているので、問題となっている添加物は南米では使われていない」と語っている。

リオ・グランジ・ド・スウ州にあるIEST(Instituto de Educação e Saúde de Taquara、タクアラ健康教育機関)も、2013年8月12日(月)に、ジェイミー・オリヴァーの勝利の話題を報じている。

ジェイミーによると、そういった加工によって家畜の飼料に使われるか廃棄されるような質の悪い肉を人間が食べる商品に使っていたことも問題だが、水酸化アンモニウム自体も人間には有毒。これはもう人間の食べ物ではない、という。

誰が、家庭で料理をするときに、廃棄されるような肉を買ってきて、水酸化アンモニウムを添加して子供に食べさせるでしょう? とタクアラ健康教育機関も問いかけている。

同機関によると、ジェイミーが訴えたのは、ハンバーガーの肉に関してだけではない。

ジェイミーによると、チキンナゲットの肉に関しては、鶏肉の良質な部分は取り除かれ、質の悪い部分–頭、足、皮、軟骨、内臓などがミンチ状にされて使われているが、血を抜いていないめ、このミンチはピンク色をしているという。ミンチは脱色と脱臭の工程を2回繰り返したのちに、着色料と、粘着剤としてマシュマロを入れて、有毒な油で揚げて商品にしているという。

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映画「世界中の子どもが危ない」は、マクドナルドをはじめとする企業のロビー活動や販売戦術などにも言及、人々、とくに子供たちが“忠実な消費者”にされていく過程をも問題視して、紹介している。ブラジルの厚生省がマクドナルドに“健康のパートナー”というタイトルを贈ったことや、ファストフード店ではメニューの成分表の糖分に関しては表現を濁して記していること、学校給食にまでファストフードが及んでいる事例などが紹介されている。

映画では、世界中の次世代リーダーたちによるフォーラム「One Young World」でジェイミーが行った重要なスピーチを紹介している。

ジェイミーは、大量の資本投下や巧みな戦略で、ジャンクフードは押し寄せてくる。冗談ではなく、これは戦争だとい本気で認識しないと、彼らに対抗はできないと語る。

ブラジル映画祭は渋谷ユーロスペース他で開催中。

(文/麻生雅人、写真提供/トゥピニキーン・エンターテイメント)

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