セリンゲイロ(ゴム採取人)が採取した天然ゴム素材を使った「HANDMAKER」のバッグ

2014年 04月 23日

seibucHANDMAKER

西武池袋本店、渋谷店、そごう横浜店、千葉店、神戸店、広島店、大宮店の7店舗で4月22日(火)から開催中のブラジルフェア「Oi! Brasil2014 イパネマの娘」(5月12日(月)まで)。

西武渋谷店A館7階特設会場の「イパネマの娘SHOP」では、昨年も西武渋谷店のブラジルフェアで話題となった「ファルチ」のバッグ、「スカーフ・ミー」のシルクスカーフ、「イラ・サレス」のポーチなど、バイヤー買い付けによる商品、セレクトショップやブランドの出張ショップなどを展開している。

その中のひとつ「HANDMAKER」は、全工程を手作業で作るセリンゲイロラバーを使ったバッグ類のアイテムを扱う。

セリンゲイロとはゴム採取人。アクリ州、アマゾニア州、パラー州など北部にあるアマゾン地方で、ゴムの木から天然ゴムの樹液を採取している。

早朝、セリンゲイロがゴムの木に切れ目を入れて木にカップを設置しておくと、数時間後にカップに樹液が溜まる。ゴムの樹液は昼間は凝固してしまうため、採取は早朝の4時~5時に行うという。

「HANDMAKER」の商品に使われているセリンゲイロラバーは、都市部から採取地に届けられたコットンシートを使い、樹液をシートに<塗り付け>、<燻す>という工程を3度繰り返してゴムに厚みを持たせているという。さらに、一定の温度に設定した小屋で1日乾燥させてゴムは安定させた後、2日間の天日干しを経て、ゴムのシートが作られる。こうして手作業で作られたゴムのキャンバス生地で作られたバッグは、撥水性と独特の風合いを持つようになるそうだ。

同商品は、セリンゲイロの存続のためゴムシートの継続的な仕入れを行っているほか、収益の一部はNPO法人熱帯雨林保護団体(RFJ)に寄付されているとのこと。

(写真・文/麻生雅人)
「イパネマの娘SHOP」で展開中の「HANDMAKER」、天然ゴム由来の素材を使ったバッグ