ブラジル国内のチョコレート市場

2014年 05月 6日

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現在、ブラジルのチョコレート市場は、主に以下の5社によって占められています。

そして5社すべてが、多国籍企業となっています。もともとブラジル企業だったガロート(エスピリットサント州、1929年創業)、ラクタ(サンパウロ州、1912年創業)も、今は多国籍企業の傘下に入っています。

マーケットシェアは、ネスレとクラフトフーズの大手2社の独壇場となっています。市場調査会社LAFISが2012年に発表したデータによると、上位5社のマーケットシェアの割合は下記のとおりです。

1位/Nestleネスレ(スイス) マーケットシェア 44.1%

人気商品:Baton バトンやSerenata de Amor セレナータ・ヂ・アモール(以上、Garoto ガロート)、Alpino アウピノ、Chokito ショキット、Kit Kat(ブラジルではキッチカッチと呼ばれます)

2位/Kraft Foods クラフトフーズ(アメリカ) マーケットシェア 32.5%

人気商品:Bis ビスやSonho de Valsa ソーニョ・ヂ・ヴァウサ、Diamante Negro ジアマンチ・ネグロ、Ouro Branco オウロ・ブランコ(以上、Lacta ラクタ)、Milka(スイス)、Toblerone(スイス)

3位/Arcor アコール(アルゼンチン) マーケットシェア 3.6%

人気ブランド Arcor、Twsiter、Bon o Bon

4位/Hershey`s ハーシーズ(アメリカ合衆国) マーケットシェア 2.9%

人気商品:Barra バーハ、Kisses

5位/Marsマールズ(アメリカ合衆国)
人気ブランド M&M, Twix e Snickers マーケットシェア 2.4%

(文/井川裕美子、写真/divulgação/Garoto)
いろいろな味が楽しめるチョコレートの詰め合わせボックス。国際空港の免税店でもお土産として売られている

著者紹介

井川裕美子 Yumiko Ikawa

井川裕美子  Yumiko Ikawa
2010年、ブラジル人との結婚を機に、ブラジル南部のサンタカタリーナ州に移住。大の甘党で、自称スウィーツホリック。特にチョコレートをこよなく愛する。地元のチョコレート工場で働いた後、自宅にてブラジル産有機カカオバターとカカオパウダーを使った高カカオチョコレート作りを始め、カカオのおいしさに目覚める。チョコレートの真髄であるカカオを肌で知るため、バイーア州イタカレのカカオ農園を訪れる。チョコレートを通じた日本とブラジルのさらなる交流拡大を目指し、チョコレート大使として、まずはブラジル産チョコレートを日本に普及すべく尽力中。

連絡先はyikawa79@yahoo.co.jp
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