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2014年 06月 14日 13:14
2014年はワールドカップ効果で、玉石混淆というと言い過ぎかもしれないが、さまざまなブラジル関連食品が発売されている。またか、と思いながらもつい手が出てしまい、黄色と緑の商品がコンビニ棚に並んでいると無意識に嬉しくなっている自分もいる。
ブラジル料理をイメージした食品群では、シュハスコ、ポン・デ・ケージョといった定番化したフレイバーもさることながら、今年は幅広い食材がテーマになったことは、ひとつの収穫だったと思う。
特に、主にバイーア州に伝わる伝統的な魚介煮込み料理「ムケッカ・バイアーナ」をテーマにした商品が発売されたことは、歴史にとどめておくべき出来事だと思う。
ムケッカ・バイアーナをテーマにした食品では、すでにエースコックの「旅するスープ ブラジルトマトシーフード味スープ」が発売中だが、他のブラジル・フレイバーを先行発売している日清が、カップヌードルと焼きそばUFOでも、ムケッカ味を発売してきた。
6月9日に日清が発売したのは、「ブラジリアンシーフードヌードル ビッグ」と「日清焼そばU.F.O. ブラジリアンシーフード ビッグ」。5月26日に発売した「ブラジリアンチキン」3種に続く「ブラジリアンシリーズ」の第2弾だ。
「ムケッカ」の味の特徴である魚介やトマトのうまみとココナッツの甘みを表現、イカ、カニ風味かまぼこなど、「カップヌードル シーフードヌードル」でおなじみの具材を加えて仕上げたという。
レストランメニューと異なり、工業製品においては、本格的な味を目指しているわけでも、求められているわけもないと思われる。いかにイメージする味を醸し出せるかがポイントとなる。
その点、香料、スパイス勝負のカップ麺は巧みに味のイメージを創り上げやすいのかもしれない。こういう感じのムケッカがありそうだ、と思わせる味になっている。少なくとも、日本じゃなくブラジルの食べ物か料理店にある匂いが再現されていることは確かだ。
ムケッカといえどもレストランや家庭によって味は千差万別なので一概にはいえないが、ムケッカ・バイアーナにしてはトマト味が強い気がする。が、相対的に結果をいえば、美味しいカップ麺に仕上がっている。
あくまで個人的な評価ではあるが、オリジナルのカップヌードルと「ブラジリアンシーフードヌードル ビッグ」が並んでいたら、迷わず後者を選ぶ。
コンビニやスーパーなど店頭では置いている店が限られているかもしれないが、楽天ストアなどネットショップでケース売りを行っているところもある。
(写真・文/麻生雅人)
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