ブラジル、3大会ぶりにベスト8の壁を破るも、痛すぎるネイマールの離脱!

2014年 07月 6日

チアゴシウヴァ

前半7分、ネイマールのCKをチアゴ・シウヴァが押し込んで決めたのだ。コロンビア相手に先制点を得ることができ、これはとても大きいと思った。

ブラジルは、きちんと攻撃することができていた。ハメス・ロドリゲスに対しては、フェルナンジーニョが徹底してマークしており、自由を与えていなかった。

サッカーは生ものなので、いつどうなるかわからない。前半、いい時間帯が続いていたので追加点が欲しいところだった。何しろ、今大会絶好調のコロンビアである。いつ牙をむき出してくるかわからない。とにかく取れるときに1点でも多く取っておきたかった。しかし、前半は1-0で折り返した。

後半になると、徐々にコロンビアが息を吹き返してきた。

一進一退の攻防が続いていたが、後半24分ダヴィド・ルイスが直接FKを決め2-0になった。けっこう遠い距離だったが十分狙える場所だった。いつもだったらネイマールが蹴っていただろう。しかし、前試合で相手選手と接触し負傷した後は、ネイマールにいつもの切れがなかった。そのためダヴィド・ルイスに譲ったのだろう。それを見事に決めてくれた。球は無回転できれいに伸びてゴールマウスに入っていった。このゴールは大きかった。

しかし、まだ時間は20分以上ある。1点でも相手に入ったら、流れは向こうに流れてしまう。そんな思いを持って見ていたが、後半35分、ペナルティーエリア内でジュリオ・セーザーが相手選手を倒してしまいPKを与えてしまった。

キッカーはハメス・ロドリゲスだった。この最高にプレッシャーのかかる場面、外すかな、とも思ったが、この若きクラッキは見事に決めた。ちょっとパラジーニャ(蹴る直前にフェイントをかけて一瞬止まってから蹴る方法)気味だったが……。4年前は厳しく警告を受けていたが、最近はパラジーニャは認められているのだろうか(次ページへつづく)?

(文/コウトク、写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)
写真はブラジルの最初の得点をたたき出したチアゴ・シウバ

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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