カテゴリ : 社会
2014年 08月 3日 02:50
8月2日(土)、リオデジャネイロ市旧市街区、ヒオブランコ大通りにそびえ立つオベリスク(オベリスコ、塔状の建造物)に、巨大なコンドームが被せられた。現地メディア(「G1」8月2日づけ、電子版)が報じている。
コンドームは全長11メートルで、白い合成素材で作られた。上部の内側には金属フレームが装備されていて、男性がコンドームを装着したときの形状を再現できるように作られているという。
コンドームには「エチカ・ド・クイダード」と書かれており、セックスの最中に気をつけるべきことの重要性を訴えた。
被せたのは、性感染症予防と同性愛嫌悪反対を訴える団体アルコ・イリス。式典では、虹色の風船が放たれた。同団体のジュリオ・モレイラ代表によると、政府によるエイズ対策の取組の後退を受けての行動だという。
「後退しているだけでなく、売春婦など社会的弱者のためのマスメディアによるキャンペーン活動の中でも依然、保守主義があります。2年前、全国区で公示されるはずだった広告が制限されました」(ジュリオ・モレイラ代表)
ジュリオ代表によるとヒオブランコ大通りのオベリスクにコンドームを被せられたのは今回が初めてではなく、過去に2度、1991年と1999年にも被せられたという。
(文/麻生雅人、写真/Tomaz Silva/Agência Brasil)
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