リオデジャネイロ、2016年オリンピック・パラリンピックの準備は着々と

2014年 08月 4日

オリンピック公園

2016年のリオ五輪実施の責任を負う五輪公共担当局(APO)が7月29日、五輪開催に向けた52のプロジェクト中、進行度が4~5の事業は全体の71%になったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルやG1サイトが報じた。

進行度4~5という表現は事業に関する入札が終わったか工事に着工した事を指す。

1月の時点では進行度4~5の事業は46%だったから、半年間で25%進んだ事になる。APOによると、進行度4~5の事業が増えたのはデオドロ地区の事業が前進したためだ。

リオ五輪の会場は、マラカナン地区とコパカバーナ地区(競技村)、バーラ(バーハ)・ダ・チジュッカ地区(オリンピック公園)、デオドロ総合会場の三つに分けられる。

マラカナン地区はサッカーや陸上、バレーボール、アーチェリーなど、コパカバーナ地区はトライアスロン、ビーチバレー、自転車ロードレース、セーリング、カヌーやボート競技が行われる。

一方、バーラ(バーハ)地区は水泳競技やホッケー、テニス、柔道、バスケットボール、格闘技、卓球、体操などの15種目(パラリンピックでは9種目)が行われ、通信や報道のためのセンターも設置される。デオドロ地区はフェンシングや射撃、馬術、近代五種などが行われる予定だ。

リオ五輪の心臓とも言われるバーラ(バーハ)地区の事業は順調で、刷新された入り口のヴェロドロモは、絵葉書にもなっている。

デオドロ地区では2007年の汎米大会や2011年の軍兵士達の国際競技会などで使われた施設の改修工事と、新しい施設の建設が進められている。

52の事業計画には海岸沿いの湾岸道路や橋の改善計画、高速バスレーン新設、地下鉄延長(6駅新設)なども含まれている。APOは、16年の地下鉄利用者は1日30万人になり、ラッシュ時の車は2千台は減ると見ている。

7月現在の事業費は1月時点での56億レから65億レ(ヘアイス、レアル)に増えたが、これはデオドロ地区の事業の入札額が出揃い始めた事などが原因だ。工事費の35%に当たる23億レは公共資金で、42億レは民間資金だ。1月の時点での公私の別は、26%対74%だった。

3604室、1万7950床の選手村は競技開始の20日前には完成する予定だ。また、8月28日からはリオ五輪とパラリンピックのためのボランティアの申し込み受付が始まる。ボランティアは16年5月時点で18歳以上、中学以上の学歴を有する人で、2015年に行われる面接と競技期間中の時間が自由になる事が条件となる。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Guilherme Rosa/Blog do Planalto)
7月24日、リオデジャネイロ、バーハ・ダ・チジュッカ。建設が進むパルキ・オリンピコ(オリンピック公園)