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ワールドカップ終了後、リオ市に留まる外国人は6万9300人増加

リオ、サンタテレーザ

大道芸人として各地を回るアルゼンチン人カップルのナウエル・ヴェロネーシさん(28)とヴィクトリア・メイヤーさん(25)は、2009年からメルコスール(南米南部共同市場)加盟諸国で有効になった、2年間の一時的居住を認める新しいビザを利用してやって来た。

ワールドカップ期間中は、路上で人々の顔にアルゼンチンの国旗のペイントをしてお金を稼いだ。

最近では、様々な路上パフォーマンスで一日あたり約400ヘアイス(レアル)(約17,550円)を稼げるようになったという。

定住することを好まない彼らは、数週間前まで食費や宿泊費で一日あたり約90ヘアイス(約4,000円)を支出していたが、滞在していたホステルを出て、サンタテレーザにある古い家を借りて家賃を支払うことで、毎日の支出をわずか50へアイス(レアル)(約2,200円)に抑えられるようになったという。

ブエノスアイレスの保険会社で知り合った二人は、ブラジル旅行のために一緒に会社を退職。出発前まで、革の犬の首輪を制作して旅の資金を調達した。

「私たちは、1度きりの人生を有意義なものにしたかったのです」と、ヴィクトリアさんは言う。

カンピーナス州立大学人口研究センターでコーディネーターを務めるホザーナ・バエニンジェール氏によると、これらの動きはすべて、ワールドカップの影響というよりも、国際舞台でのブラジルの経済的な見られ方によるものが大きいという。

現在のブラジル経済は、実際に低成長であるにもかかわらず、国際的には(中長期的な視点では)希望をもたれているのだ。

「彼らは “国際移住者” と呼ばれています。私たちは、研究や世界での経験の一環として、バックパックを持ち母国を離れる人たちの話を聞いています。既に一般的な南半球での移住は、近隣諸国からの外国資本低流入などの多くの問題を抱えています」(ホザーナ氏)

リオに腰を落ち着けた4名の冒険家たちに関しては、彼らの未来は心配なさそうだ。

エルさんは、父親の国籍であるドイツのパスポートを使用して、さらに6ヶ月滞在を延長する予定だという(一般的に、観光ビザでの滞在上限は90日間)。

ミランさんは、12月にミュンヘンに帰らなければならないが、恋人のカミラさんは、既に12月と4月のヨーロッパ旅行のためのチケットを購入しているという。

アルゼンチンカップルは、まだ明日がどうなるか分からない。近いうち、ナウエルさんの甥がメキシコで生まれる予定だという。

「メキシコへ行くのかどうか、後で決めるつもり」とナウエルさん。

ヴィクトリアさんも、「もしヨーロッパ行きのボートが現われたら、そっちに行くことだってあるわ」とつけ加えた。

このように、リオに残ったいきさつは人それぞれだが、ブラジルという国に魅せられている点は、全てのコパリオカに共通するかもしれない。

仕事や家族、ビザの都合など、人それぞれにさまざまな事情があるとは思うが、人生は一度きり。思い切った決意をしてみるのも悪くはないのかも!

(為替は1ヘアウ(レアル)=43.874410円で換算)

(文/柳田あや、写真/André Gomes de Melo/GERJ)
写真は2013年11月8日、サンタテレーザ地区。2011年に脱線事故で運行が停止されている路面電車を再開させるため、向けて新しい線路の準備が進められている。2014年8月26日には新車両も披露された

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